天井の1.0m離れた2点A, Bから重さ4.0Nの物体を吊り下げた。AC=0.80m, BC=0.60m, AB=1.00mとなるようにしたとき、ひもBCの張力を求めよ。

応用数学力学力の釣り合い三角比連立方程式
2025/6/3

1. 問題の内容

天井の1.0m離れた2点A, Bから重さ4.0Nの物体を吊り下げた。AC=0.80m, BC=0.60m, AB=1.00mとなるようにしたとき、ひもBCの張力を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、点Cにおける力の釣り合いを考える。
ひもACの張力をT1T_1, ひもBCの張力をT2T_2とする。
CAB=α\angle CAB = \alpha, 角CBA=β\angle CBA = \betaとする。
水平方向の力の釣り合いの式は次のようになる。
T1cosα=T2cosβT_1 \cos\alpha = T_2 \cos\beta
垂直方向の力の釣り合いの式は次のようになる。
T1sinα+T2sinβ=4T_1 \sin\alpha + T_2 \sin\beta = 4
三角形ABCにおいて、AC=0.8, BC=0.6, AB=1.0なので、ピタゴラスの定理よりACB=90\angle ACB = 90^\circである。
したがって、
sinα=BCAB=0.61.0=35\sin\alpha = \frac{BC}{AB} = \frac{0.6}{1.0} = \frac{3}{5}
cosα=ACAB=0.81.0=45\cos\alpha = \frac{AC}{AB} = \frac{0.8}{1.0} = \frac{4}{5}
sinβ=ACAB=0.81.0=45\sin\beta = \frac{AC}{AB} = \frac{0.8}{1.0} = \frac{4}{5}
cosβ=BCAB=0.61.0=35\cos\beta = \frac{BC}{AB} = \frac{0.6}{1.0} = \frac{3}{5}
水平方向の力の釣り合いの式に代入すると、
T145=T235T_1 \cdot \frac{4}{5} = T_2 \cdot \frac{3}{5}
4T1=3T24T_1 = 3T_2
T1=34T2T_1 = \frac{3}{4}T_2
垂直方向の力の釣り合いの式に代入すると、
T135+T245=4T_1 \cdot \frac{3}{5} + T_2 \cdot \frac{4}{5} = 4
35T1+45T2=4\frac{3}{5}T_1 + \frac{4}{5}T_2 = 4
T1=34T2T_1 = \frac{3}{4}T_2を代入すると、
3534T2+45T2=4\frac{3}{5} \cdot \frac{3}{4}T_2 + \frac{4}{5}T_2 = 4
920T2+1620T2=4\frac{9}{20}T_2 + \frac{16}{20}T_2 = 4
2520T2=4\frac{25}{20}T_2 = 4
54T2=4\frac{5}{4}T_2 = 4
T2=445=165=3.2T_2 = \frac{4 \cdot 4}{5} = \frac{16}{5} = 3.2

3. 最終的な答え

ひもBCの張力は3.2Nである。

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