傾斜角45°の滑らかな斜面上に重さ50Nの物体が置かれている。水平方向に力$F$を加えて、物体を斜面上で静止させる。このとき、力$F$の大きさと垂直抗力$N$の大きさを求める。

応用数学力学ベクトル三角関数静止
2025/6/3

1. 問題の内容

傾斜角45°の滑らかな斜面上に重さ50Nの物体が置かれている。水平方向に力FFを加えて、物体を斜面上で静止させる。このとき、力FFの大きさと垂直抗力NNの大きさを求める。

2. 解き方の手順

まず、物体に働く力を図示する。物体には、重力(50N)、水平方向に加える力FF、斜面からの垂直抗力NNが働く。
次に、これらの力を斜面に平行な方向と斜面に垂直な方向に分解する。
斜面に平行な方向では、重力の斜面下向き成分と力FFの斜面上向き成分が釣り合う。重力の斜面下向き成分は 50sin4550 \sin 45^\circ、力FFの斜面上向き成分は Fcos45F \cos 45^\circ である。したがって、
50sin45=Fcos4550 \sin 45^\circ = F \cos 45^\circ
斜面に垂直な方向では、重力の斜面垂直下向き成分、力FFの斜面垂直下向き成分、垂直抗力NNがつり合う。重力の斜面垂直下向き成分は 50cos4550 \cos 45^\circ、力FFの斜面垂直下向き成分は Fsin45F \sin 45^\circ である。したがって、
N=50cos45+Fsin45N = 50 \cos 45^\circ + F \sin 45^\circ
sin45=cos45=12\sin 45^\circ = \cos 45^\circ = \frac{1}{\sqrt{2}} であるから、最初の式から、
5012=F1250 \frac{1}{\sqrt{2}} = F \frac{1}{\sqrt{2}}
F=50F = 50
となる。
次に、2番目の式にF=50F=50を代入すると、
N=50cos45+50sin45N = 50 \cos 45^\circ + 50 \sin 45^\circ
N=5012+5012N = 50 \frac{1}{\sqrt{2}} + 50 \frac{1}{\sqrt{2}}
N=1002=502N = \frac{100}{\sqrt{2}} = 50\sqrt{2}
となる。

3. 最終的な答え

FFの大きさ:50 N
垂直抗力NNの大きさ:50250\sqrt{2} N

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