与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} = \frac{x^2+y^2}{xy}$ を解きます。

解析学微分方程式同次形
2025/6/3

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dydx=x2+y2xy\frac{dy}{dx} = \frac{x^2+y^2}{xy} を解きます。

2. 解き方の手順

この微分方程式は同次形であるため、y=vxy = vx と変数変換します。
このとき、dydx=v+xdvdx\frac{dy}{dx} = v + x\frac{dv}{dx} となります。
これを元の微分方程式に代入すると、
v+xdvdx=x2+(vx)2x(vx)=x2+v2x2vx2=1+v2vv + x\frac{dv}{dx} = \frac{x^2 + (vx)^2}{x(vx)} = \frac{x^2 + v^2x^2}{vx^2} = \frac{1+v^2}{v}
xdvdx=1+v2vv=1+v2v2v=1vx\frac{dv}{dx} = \frac{1+v^2}{v} - v = \frac{1+v^2-v^2}{v} = \frac{1}{v}
vdv=1xdxv dv = \frac{1}{x} dx
両辺を積分すると、
vdv=1xdx\int v dv = \int \frac{1}{x} dx
12v2=lnx+C\frac{1}{2}v^2 = \ln|x| + C
v2=2lnx+2Cv^2 = 2\ln|x| + 2C
ここで、y=vxy=vx なので、v=yxv=\frac{y}{x} となります。これを代入すると、
(yx)2=2lnx+2C(\frac{y}{x})^2 = 2\ln|x| + 2C
y2x2=2lnx+2C\frac{y^2}{x^2} = 2\ln|x| + 2C
y2=x2(2lnx+2C)y^2 = x^2(2\ln|x| + 2C)
y2=2x2(lnx+C)y^2 = 2x^2(\ln|x| + C)

3. 最終的な答え

y2=2x2(lnx+C)y^2 = 2x^2(\ln|x| + C)

「解析学」の関連問題

問題2は、与えられた角度を弧度法または度数法で表す問題です。 (1) 135° を弧度法で表す。 (2) -320° を弧度法で表す。 (3) $\frac{2}{3}\pi$ を度数法で表す。 (4...

三角関数弧度法度数法三角比
2025/6/4

与えられた関数 $f(x)$ について、以下の問いに答えます。 (1) $f'(0)$ を求めよ。 (2) $f'(x)$ は $x=0$ で連続ではないことを証明せよ。 (3) 任意の $\delt...

微分関数の連続性単調性極限
2025/6/4

関数 $f(x) = |x|^3 \sin x$ が与えられています。この関数が $x=0$ で $n$ 回微分可能であるが、$n+1$ 回微分不可能となるような0以上の整数 $n$ を求め、証明も加...

微分微分可能性導関数極限関数
2025/6/4

$c \in (-\infty, \infty)$ とし、$f(x)$ と $g(x)$ は $(-\infty, c) \cup (c, \infty)$ 上で定義された実数値関数とする。 (1) ...

ε-δ論法極限関数の不等式証明
2025/6/4

実数 $c$ を含む区間 $(- \infty, c) \cup (c, \infty)$ で定義された実数値関数 $f(x)$ と $g(x)$ がある。 (1) 実数 $A$ に対して、$\lim...

極限イプシロン・デルタ論法不等式証明
2025/6/4

以下の4つの関数を微分せよ。 (1) $y = \arcsin x + \arccos x$ (2) $y = (\sqrt{x} - 1) \arccos x$ (3) (画像が不鮮明のため、省略)...

微分関数の微分逆三角関数積の微分
2025/6/4

問題は、次の2つの級数の収束半径を求めることです。 1. $\sum_{n=0}^{\infty} \frac{3^n}{n+1} x^n$

級数収束半径比判定法
2025/6/4

関数 $f(x) = \frac{x^2 - 3}{2x - 4}$ の漸近線を求める問題です。

漸近線関数の解析分数関数極限
2025/6/4

ライプニッツの法則を用いて、以下の関数の $n$ 階導関数を求める。 1. $f(x) = x\cos x$

ライプニッツの法則導関数微分
2025/6/4

## 問題の解答

微分導関数合成関数の微分商の微分公式arctan
2025/6/4