2次方程式 $x^2 - 2mx - m + 6 = 0$ が異なる2つの正の解を持つときの、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式解の条件判別式解と係数の関係
2025/6/3

1. 問題の内容

2次方程式 x22mxm+6=0x^2 - 2mx - m + 6 = 0 が異なる2つの正の解を持つときの、定数 mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件を考えます。判別式 DDD>0D > 0 であればよいです。
(2) 2つの解がともに正である条件を考えます。2つの解を α\alpha, β\beta とすると、α>0\alpha > 0 かつ β>0\beta > 0 となる条件は、解と係数の関係から α+β>0\alpha + \beta > 0 かつ αβ>0\alpha\beta > 0 となります。
(3) (1)と(2)の条件を両方満たす mm の範囲を求めます。
まず、判別式 DD を計算します。
D=(2m)24(1)(m+6)=4m2+4m24D = (-2m)^2 - 4(1)(-m+6) = 4m^2 + 4m - 24
D>0D > 0 より、
4m2+4m24>04m^2 + 4m - 24 > 0
m2+m6>0m^2 + m - 6 > 0
(m+3)(m2)>0(m+3)(m-2) > 0
よって、m<3m < -3 または m>2m > 2 ...(1)
次に、解と係数の関係より、
α+β=2m\alpha + \beta = 2m
αβ=m+6\alpha\beta = -m+6
α+β>0\alpha + \beta > 0 より、2m>02m > 0 なので、m>0m > 0 ...(2)
αβ>0\alpha\beta > 0 より、m+6>0-m+6 > 0 なので、m<6m < 6 ...(3)
(1), (2), (3) を全て満たす mm の範囲を求めます。
m<3m < -3 または m>2m > 2
m>0m > 0
m<6m < 6
数直線を書くと分かりやすいですが、2<m<62 < m < 6 となります。

3. 最終的な答え

2<m<62 < m < 6

「代数学」の関連問題

ある連立1次方程式の解のパラメータ表示が $\begin{pmatrix} -1 \\ 1 \\ 1 \end{pmatrix} + p \begin{pmatrix} -2 \\ -2 \\ -1 ...

線形代数連立一次方程式パラメータ表示解空間
2025/6/6

ある連立1次方程式の解のパラメータ表示が $\begin{pmatrix} 1 \\ -1 \\ 1 \end{pmatrix} + p \begin{pmatrix} -2 \\ -2 \\ -1 ...

線形代数連立一次方程式パラメータ表示線形空間
2025/6/6

$\frac{3x-1}{4}$ の値の小数第2位を四捨五入して3.3となる$x$の値の範囲を求める。

不等式一次不等式計算
2025/6/6

ある連立1次方程式の解のパラメータ表示が、あるベクトルとパラメータ $p, q$ を用いて $\begin{pmatrix} 2 \\ 1 \\ -2 \\ -2 \end{pmatrix} + p ...

連立一次方程式パラメータ表示ベクトル
2025/6/6

与えられた式 $27a^3 + 8b^3$ を因数分解し、$ (\text{ツ}a + \text{テ}b)(9a^2 - \text{ト}ab + \text{ナ}b^2) $ の形式で表す問題です...

因数分解多項式3次式の因数分解
2025/6/6

$x, y$ の小数第1位を四捨五入するとそれぞれ $5, 7$ となるとき、$3x-5y$ と $xy$ の値の範囲を求める問題です。

不等式範囲四捨五入
2025/6/6

与えられた6つの行列の行列式をそれぞれ求める問題です。

行列式線形代数余因子展開サラスの公式
2025/6/6

問題は大きく分けて3つあります。 1. 1つ目は、与えられた行列の逆行列を求める問題です。具体的には、6つの行列が与えられ、それぞれの逆行列を求める必要があります。

行列逆行列行列の計算行列の証明正則行列線形代数
2025/6/6

与えられた対数関数の式を計算して、値を求めます。問題の式は $\frac{1}{2} \log_2 3 + \log_4 28 - 3 \log_8 \sqrt{21}$ です。

対数対数関数計算
2025/6/6

与えられた対数計算を簡略化し、その値を求めます。 与えられた式は、$\frac{1}{2}log_2{3} + log_4{28} - 3log_8{\sqrt{21}}$ です。

対数対数計算底の変換
2025/6/6