関数 $f(x) = x^2 - 2x + 4$ と $g(x) = (x-2)f(x)$ が与えられている。 (1) $f(x)$ の $x=2$ から $x=2+t$ ($t \neq 0$) までの平均変化率を $t$ の式で表し、$x=2$ における微分係数を求める。 (2) $f(x)$ の $x=p$ から $x=q$ ($p < q$) までの平均変化率が、$x=r$ における微分係数に等しいとき、$p, q, r$ の間に成り立つ関係式を求める。 (3) 曲線 $y=g(x)$ の $x=2$ における接線の方程式を求める。 (4) 曲線 $y=g(x)$ と直線 $l$ で囲まれる図形の面積 $S$ を求める。

解析学微分平均変化率微分係数接線面積
2025/6/3

1. 問題の内容

関数 f(x)=x22x+4f(x) = x^2 - 2x + 4g(x)=(x2)f(x)g(x) = (x-2)f(x) が与えられている。
(1) f(x)f(x)x=2x=2 から x=2+tx=2+t (t0t \neq 0) までの平均変化率を tt の式で表し、x=2x=2 における微分係数を求める。
(2) f(x)f(x)x=px=p から x=qx=q (p<qp < q) までの平均変化率が、x=rx=r における微分係数に等しいとき、p,q,rp, q, r の間に成り立つ関係式を求める。
(3) 曲線 y=g(x)y=g(x)x=2x=2 における接線の方程式を求める。
(4) 曲線 y=g(x)y=g(x) と直線 ll で囲まれる図形の面積 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1)
平均変化率は f(2+t)f(2)(2+t)2=f(2+t)f(2)t\frac{f(2+t) - f(2)}{(2+t) - 2} = \frac{f(2+t) - f(2)}{t} で求められる。
f(2+t)=(2+t)22(2+t)+4=4+4t+t242t+4=t2+2t+4f(2+t) = (2+t)^2 - 2(2+t) + 4 = 4 + 4t + t^2 - 4 - 2t + 4 = t^2 + 2t + 4
f(2)=222(2)+4=44+4=4f(2) = 2^2 - 2(2) + 4 = 4 - 4 + 4 = 4
平均変化率は (t2+2t+4)4t=t2+2tt=t+2\frac{(t^2 + 2t + 4) - 4}{t} = \frac{t^2 + 2t}{t} = t + 2
微分係数は f(x)=2x2f'(x) = 2x - 2 より f(2)=2(2)2=42=2f'(2) = 2(2) - 2 = 4 - 2 = 2
(2)
f(x)f(x)x=px=p から x=qx=q までの平均変化率は f(q)f(p)qp=(q22q+4)(p22p+4)qp=q2p22q+2pqp=(qp)(q+p)2(qp)qp=q+p2\frac{f(q) - f(p)}{q-p} = \frac{(q^2 - 2q + 4) - (p^2 - 2p + 4)}{q-p} = \frac{q^2 - p^2 - 2q + 2p}{q-p} = \frac{(q-p)(q+p) - 2(q-p)}{q-p} = q + p - 2
f(x)f(x)x=rx=r における微分係数は f(r)=2r2f'(r) = 2r - 2
平均変化率と微分係数が等しいので、 q+p2=2r2q + p - 2 = 2r - 2 より q+p=2rq + p = 2r
(3)
g(x)=(x2)(x22x+4)=x32x2+4x2x2+4x8=x34x2+8x8g(x) = (x-2)(x^2 - 2x + 4) = x^3 - 2x^2 + 4x - 2x^2 + 4x - 8 = x^3 - 4x^2 + 8x - 8
g(x)=3x28x+8g'(x) = 3x^2 - 8x + 8
g(2)=3(22)8(2)+8=1216+8=4g'(2) = 3(2^2) - 8(2) + 8 = 12 - 16 + 8 = 4
g(2)=234(22)+8(2)8=816+168=0g(2) = 2^3 - 4(2^2) + 8(2) - 8 = 8 - 16 + 16 - 8 = 0
x=2x=2 における接線の方程式は yg(2)=g(2)(x2)y - g(2) = g'(2)(x - 2) より y0=4(x2)y - 0 = 4(x - 2) なので y=4x8y = 4x - 8
(4)
問題文に直線 ll の情報がないので、解くことができません。
ただし、直線 ll が(3)で求めた接線y=4x8y=4x-8であると仮定すると、
g(x)g(x)と直線llで囲まれた図形は存在しません。なぜなら、直線y=4x8y=4x-8y=g(x)y=g(x)x=2x=2における接線だからです。

3. 最終的な答え

(1) 平均変化率: t+2t + 2、微分係数: 22
(2) 関係式: p+q=2rp + q = 2r
(3) 接線の方程式: y=4x8y = 4x - 8
(4) (直線 ll の情報がないため、解答できません。直線 ll が(3)で求めた接線y=4x8y=4x-8であると仮定すると、囲まれた面積は0です。)

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