与えられた複素関数または数列の収束・発散を調べ、収束する場合には極限値を求めます。問題は以下の3つです。 (1) $\lim_{z \to 0} \frac{\sqrt{1+z} - \sqrt{1-z}}{z}$ (2) $\lim_{z \to 0} \frac{z}{|z|}$ (3) $c_n = (\sqrt{5} - 2i)^n$
2025/6/3
1. 問題の内容
与えられた複素関数または数列の収束・発散を調べ、収束する場合には極限値を求めます。問題は以下の3つです。
(1)
(2)
(3)
2. 解き方の手順
(1) について:
まず、分子を有理化します。
であれば、 で割ることができます。
のとき、
(2) について:
とすると、 です。
が実軸に沿って に近づく場合、 なので、
が虚軸に沿って に近づく場合、 なので、
したがって、この極限は存在しません (発散します)。
(3) について:
の絶対値は です。
したがって、
のとき、 となるので、数列 は発散します。
3. 最終的な答え
(1) 1
(2) 発散
(3) 発散