三角形OABにおいて、$OA = \sqrt{17}$, $OB = 4\sqrt{2}$, $AB = 5$とする。点Oから辺ABに垂線を下ろし、辺ABとの交点をHとする。$\overrightarrow{OA} = \vec{a}$, $\overrightarrow{OB} = \vec{b}$とするとき、以下の問いに答える。 (1) 内積 $\vec{a} \cdot \vec{b}$ の値を求めよ。 (2) $\overrightarrow{OH}$ を $\vec{a}$, $\vec{b}$ を用いて表せ。 (3) 点Pは $|\overrightarrow{OP}| = 1$ を満たしながら動く点とする。三角形PABの面積が最小となる点PをP0とするとき、$\overrightarrow{OP_0}$を$\vec{a}$, $\vec{b}$を用いて表せ。 (4) (3)で定めた点P0に対して、P0を通り辺OBに平行な直線と辺OAの交点をQ, P0を通り辺OAに平行な直線と辺OBの交点をRとするとき、四角形OQP0Rの面積を求めよ。
2025/6/3
1. 問題の内容
三角形OABにおいて、, , とする。点Oから辺ABに垂線を下ろし、辺ABとの交点をHとする。, とするとき、以下の問いに答える。
(1) 内積 の値を求めよ。
(2) を , を用いて表せ。
(3) 点Pは を満たしながら動く点とする。三角形PABの面積が最小となる点PをP0とするとき、を, を用いて表せ。
(4) (3)で定めた点P0に対して、P0を通り辺OBに平行な直線と辺OAの交点をQ, P0を通り辺OAに平行な直線と辺OBの交点をRとするとき、四角形OQP0Rの面積を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 余弦定理より、
(2) とおく。
点Hは辺AB上にあるから、。
より、
に代入して、 より , ,
(3)
の面積が最小となるのは、がに平行で、の向きがと逆向きのとき。
であり、点Pは原点中心の単位円周上に存在する。
(は実数) とおくと、
より、
より
は と同じ向きなので、
(4) とおくと、 は と平行なので、
, は一次独立なので、, ,
とおくと、 は と平行なので、
, は一次独立なので、, ,
四角形OQP0Rの面積は、 の面積に等しい。
四角形OQP0Rは平行四辺形だから、面積は
, , より、
したがって四角形OQP0Rの面積は、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4)