質量5.0kgの物体Aと質量2.0kgの物体Bが、なめらかに回る軽い定滑車に繋がれた紐で吊り下げられている。物体AとBそれぞれについて運動方程式を立て、加速度$a$と張力$T$を求める問題。問題文中の空欄(ア)~(ク)を埋めることも求められている。

応用数学力学運動方程式物理
2025/6/3

1. 問題の内容

質量5.0kgの物体Aと質量2.0kgの物体Bが、なめらかに回る軽い定滑車に繋がれた紐で吊り下げられている。物体AとBそれぞれについて運動方程式を立て、加速度aaと張力TTを求める問題。問題文中の空欄(ア)~(ク)を埋めることも求められている。

2. 解き方の手順

まず、物体Aと物体Bに働く力を考える。
物体Aには下向きに重力5.0×9.85.0 \times 9.8 [N]、上向きに張力TT [N]が働く。
物体Bには上向きに張力TT [N]、下向きに重力2.0×9.82.0 \times 9.8 [N]が働く。
Aは下向きに動き出すので、下向きをx軸の正とする。
Bは上向きに動き出すので、上向きをx軸の正とする。
加速度の大きさは共通でaaとする。
物体Aの運動方程式は、ma=Fma=Fより、
5.0a=5.0×9.8T5.0a = 5.0 \times 9.8 - T
物体Bの運動方程式は、ma=Fma=Fより、
2.0a=T2.0×9.82.0a = T - 2.0 \times 9.8
上記二つの式からaaTTを求める。
最初の運動方程式の空欄を埋める。
(ア) = 5.0
(イ) = 5.0
(ウ) = 9.8
(エ) = T
次の運動方程式の空欄を埋める。
(オ) = 2.0
(カ) = T
(キ) = 2.0
(ク) = 9.8
二つの運動方程式を連立させて解く。
5.0a=5.0×9.8T5.0a = 5.0 \times 9.8 - T
2.0a=T2.0×9.82.0a = T - 2.0 \times 9.8
二つの式を足し合わせると、
7.0a=5.0×9.82.0×9.87.0a = 5.0 \times 9.8 - 2.0 \times 9.8
7.0a=3.0×9.87.0a = 3.0 \times 9.8
a=3.0×9.87.0a = \frac{3.0 \times 9.8}{7.0}
a=3×9.87=3×1.4=4.2a = \frac{3 \times 9.8}{7} = 3 \times 1.4 = 4.2 [m/s^2]
aaを二番目の式に代入してTTを求める。
2.0×4.2=T2.0×9.82.0 \times 4.2 = T - 2.0 \times 9.8
8.4=T19.68.4 = T - 19.6
T=8.4+19.6T = 8.4 + 19.6
T=28.0T = 28.0 [N]

3. 最終的な答え

加速度a = 4.2 [m/s^2]
張力T = 28.0 [N]

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