まず、式を展開する際に工夫をします。定数項の和が等しくなるように組み合わせると計算が楽になります。
(x−1)(x+3) と (x−2)(x+4) を組み合わせると、 (x−1)(x+3)=x2+2x−3 (x−2)(x+4)=x2+2x−8 となります。
ここで、x2+2x=A とおくと、 (x−1)(x−2)(x+3)(x+4)−84=(A−3)(A−8)−84 =A2−11A+24−84 =A2−11A−60 =(A−15)(A+4) 次に、A を x2+2x に戻すと、 (x2+2x−15)(x2+2x+4) ここで、x2+2x−15 はさらに因数分解できます。 x2+2x−15=(x+5)(x−3) 一方、x2+2x+4 は実数の範囲では因数分解できません。 したがって、与えられた式の因数分解の結果は、
(x+5)(x−3)(x2+2x+4) となります。