三角形ABCにおいて、$AB=12$, $BC=7$, $CA=9$である。辺BC上に点Dを$BD=4$を満たすように取る。点Aを通り線分ADに垂直な直線と辺BCの延長との交点をEとする。このとき、$BE$の長さと、三角形ACDの面積は三角形ACEの面積の何倍かを求めよ。

幾何学三角形相似面積辺の長さ直角
2025/6/3

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=12AB=12, BC=7BC=7, CA=9CA=9である。辺BC上に点DをBD=4BD=4を満たすように取る。点Aを通り線分ADに垂直な直線と辺BCの延長との交点をEとする。このとき、BEBEの長さと、三角形ACDの面積は三角形ACEの面積の何倍かを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、CD=BCBD=74=3CD = BC - BD = 7 - 4 = 3である。
三角形ADEは直角三角形である。AEはADに垂直だから、EAD=90\angle EAD = 90^\circ
ADB=EAD+AED\angle ADB = \angle EAD + \angle AED
EAB=EAD=90\angle EAB = \angle EAD = 90^\circなので、BAD+DAE=90\angle BAD + \angle DAE = 90^\circとなる。
三角形ABEと三角形CADにおいて、AEB=CAD\angle AEB = \angle CADが成り立つ。
よって、三角形ABEと三角形CADは相似である。
したがって、AB:CD=BE:ADAB:CD = BE:AD が成立する。
また、AE:AC=BE:CDAE:AC = BE:CD, AB:AC=AE:ADAB:AC= AE:ADとなる。
すると、AB:CD=BE:AD12:3=BE:AD4=BEADBE=4ADAB:CD = BE:AD \rightarrow 12:3 = BE:AD \rightarrow 4 = \frac{BE}{AD} \rightarrow BE = 4AD
AC:AE=CD:BE9:AE=3:BE3AE=9BEAE=3BEAC:AE = CD:BE \rightarrow 9:AE = 3:BE \rightarrow 3AE = 9BE \rightarrow AE = 3BE
AD:AB=CD:AEAD:12=3:AEADEF=36AD:AB = CD:AE \rightarrow AD:12 = 3:AE \rightarrow ADEF = 36
ここで、角の二等分線の定理を考える。
ADAEAD \perp AEであるので、角の二等分線定理より、BD:CD=AB:ACBD:CD=AB:ACが成立するとき、ADADが角の二等分線となる。
しかし、BD:CD=4:3BD:CD = 4:3, AB:AC=12:9=4:3AB:AC = 12:9 = 4:3であるから、ADADは角の二等分線である。
よって、BE:CE=AB:ACBE:CE = AB:ACなので、BE:CE=12:9=4:3BE:CE = 12:9 = 4:3となる。
CE=CB+BE=7+BECE = CB+BE = 7 + BEであるから、BE:(7+BE)=4:3BE:(7+BE)=4:3が成り立つ。
3BE=4(7+BE)=28+4BE3BE = 4(7+BE) = 28+4BE
BE=28BE = -28 となるが、長さなのでありえない。
直線AEとADが直交することから、DAE=90\angle DAE = 90^{\circ}である。
ABECAD\triangle ABE \sim \triangle CADより、AB:CA=BE:CDAB:CA=BE:CD、すなわち 12:9=BE:312:9 = BE:3
よって、BE=12×39=369=4BE = \frac{12 \times 3}{9} = \frac{36}{9} = 4
ACD=CDCEACE=CDCB+BEACE=37+4ACE=311ACE\triangle ACD = \frac{CD}{CE}\triangle ACE = \frac{CD}{CB+BE}\triangle ACE = \frac{3}{7+4}\triangle ACE = \frac{3}{11}\triangle ACE

3. 最終的な答え

BE=4BE = 4
ACD=311ACE\triangle ACD = \frac{3}{11} \triangle ACE

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