複素数 $\alpha = 1+i$ と $\beta = 5+3i$ が与えられている。 (1) 点 $\alpha$ を原点Oを中心として $-\frac{\pi}{2}$ だけ回転した点を表す複素数を求める。 (2) 点 $\beta$ を点 $\alpha$ を中心として $\frac{\pi}{6}$ だけ回転した点を表す複素数を求める。

代数学複素数複素平面回転複素数の演算
2025/6/3

1. 問題の内容

複素数 α=1+i\alpha = 1+iβ=5+3i\beta = 5+3i が与えられている。
(1) 点 α\alpha を原点Oを中心として π2-\frac{\pi}{2} だけ回転した点を表す複素数を求める。
(2) 点 β\beta を点 α\alpha を中心として π6\frac{\pi}{6} だけ回転した点を表す複素数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 α\alpha を原点Oを中心として π2-\frac{\pi}{2} だけ回転した点を表す複素数を α\alpha' とすると、
α=αeiπ2=α(cos(π2)+isin(π2))=α(0i)=iα\alpha' = \alpha \cdot e^{-i\frac{\pi}{2}} = \alpha (\cos(-\frac{\pi}{2}) + i \sin(-\frac{\pi}{2})) = \alpha (0 - i) = -i \alpha
α=1+i\alpha = 1+i なので、
α=i(1+i)=ii2=i(1)=1i\alpha' = -i(1+i) = -i - i^2 = -i - (-1) = 1-i
(2) 点 β\beta を点 α\alpha を中心として π6\frac{\pi}{6} だけ回転した点を表す複素数を β\beta' とする。
β\betaα\alpha を中心として回転させるには、まず β\betaα\alpha を中心とするように平行移動し、回転させた後、α\alpha だけ平行移動する。
すなわち、β=(βα)eiπ6+α\beta' = (\beta - \alpha)e^{i\frac{\pi}{6}} + \alpha
βα=(5+3i)(1+i)=4+2i\beta - \alpha = (5+3i) - (1+i) = 4+2i
eiπ6=cos(π6)+isin(π6)=32+i12e^{i\frac{\pi}{6}} = \cos(\frac{\pi}{6}) + i\sin(\frac{\pi}{6}) = \frac{\sqrt{3}}{2} + i\frac{1}{2}
(βα)eiπ6=(4+2i)(32+i12)=23+2i+i31=(231)+i(2+3)(\beta - \alpha)e^{i\frac{\pi}{6}} = (4+2i)(\frac{\sqrt{3}}{2} + i\frac{1}{2}) = 2\sqrt{3} + 2i + i\sqrt{3} - 1 = (2\sqrt{3}-1) + i(2+\sqrt{3})
β=(231)+i(2+3)+(1+i)=23+i(3+3)\beta' = (2\sqrt{3}-1) + i(2+\sqrt{3}) + (1+i) = 2\sqrt{3} + i(3+\sqrt{3})

3. 最終的な答え

(1) 1i1-i
(2) 23+(3+3)i2\sqrt{3} + (3+\sqrt{3})i

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