関数 $f(x) = 4^x + a \cdot 2^{x+2} + 11a + 3$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) $t = 2^x$ とおくとき、$t$ の値の取り得る範囲を求め、また $y = f(x)$ として、$y$ を $t$ の式で表す。 (2) $y$ の最小値が -17 となるときの $a$ の値を求める。 (3) 方程式 $f(x) = 0$ が異なる2つの負の解を持つときの定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数指数関数不等式解の配置2次方程式
2025/6/3
はい、承知いたしました。問題と解答を以下に示します。

1. 問題の内容

関数 f(x)=4x+a2x+2+11a+3f(x) = 4^x + a \cdot 2^{x+2} + 11a + 3 について、以下の問いに答える問題です。
(1) t=2xt = 2^x とおくとき、tt の値の取り得る範囲を求め、また y=f(x)y = f(x) として、yytt の式で表す。
(2) yy の最小値が -17 となるときの aa の値を求める。
(3) 方程式 f(x)=0f(x) = 0 が異なる2つの負の解を持つときの定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
t=2xt = 2^x より、xx が実数全体を動くとき、tt の取り得る範囲は t>0t > 0 となります。
f(x)=4x+a2x+2+11a+3=(2x)2+4a2x+11a+3f(x) = 4^x + a \cdot 2^{x+2} + 11a + 3 = (2^x)^2 + 4a \cdot 2^x + 11a + 3 であるので、
y=t2+4at+11a+3y = t^2 + 4at + 11a + 3 となります。
(2)
y=t2+4at+11a+3=(t+2a)24a2+11a+3y = t^2 + 4at + 11a + 3 = (t + 2a)^2 - 4a^2 + 11a + 3
t>0t > 0 であることに注意すると、yy の最小値は、
(i) 2a0-2a \leq 0、つまり a0a \geq 0 のとき、t=0t = 0 で最小値 y=11a+3y = 11a + 3 をとります。
このとき、11a+3=1711a + 3 = -17 より、11a=2011a = -20 となり、a=2011a = -\frac{20}{11} となりますが、a0a \geq 0 に矛盾します。
(ii) 2a>0-2a > 0、つまり a<0a < 0 のとき、t=2at = -2a で最小値 y=4a2+11a+3y = -4a^2 + 11a + 3 をとります。
このとき、4a2+11a+3=17-4a^2 + 11a + 3 = -17 より、4a211a20=04a^2 - 11a - 20 = 0 となります。
これを解くと、a=11±121+3208=11±4418=11±218a = \frac{11 \pm \sqrt{121 + 320}}{8} = \frac{11 \pm \sqrt{441}}{8} = \frac{11 \pm 21}{8} となります。
a=328=4a = \frac{32}{8} = 4 または a=108=54a = \frac{-10}{8} = -\frac{5}{4} となります。
a<0a < 0 より、a=54a = -\frac{5}{4} となります。
(3)
f(x)=0f(x) = 0(2x)2+4a2x+11a+3=0(2^x)^2 + 4a \cdot 2^x + 11a + 3 = 0 であり、t=2xt = 2^x とすると、
t2+4at+11a+3=0t^2 + 4at + 11a + 3 = 0 となります。この2次方程式が異なる2つの正の解を持つ条件を考えます。
g(t)=t2+4at+11a+3g(t) = t^2 + 4at + 11a + 3 とすると、
(i) 判別式 D>0D > 0
D/4=(2a)2(11a+3)=4a211a3>0D/4 = (2a)^2 - (11a + 3) = 4a^2 - 11a - 3 > 0
a=11±121+488=11±1698=11±138a = \frac{11 \pm \sqrt{121 + 48}}{8} = \frac{11 \pm \sqrt{169}}{8} = \frac{11 \pm 13}{8}
a<11138=14a < \frac{11 - 13}{8} = -\frac{1}{4} または a>11+138=3a > \frac{11 + 13}{8} = 3
(ii) 軸 2a>0-2a > 0 より、a<0a < 0
(iii) g(0)>0g(0) > 0 より、11a+3>011a + 3 > 0a>311a > -\frac{3}{11}
以上より、311<a<14-\frac{3}{11} < a < -\frac{1}{4} となります。
x<0x < 0 のとき、0<t<10 < t < 1 なので、異なる二つの解は 0<t1<10 < t_1 < 1 かつ 0<t2<10 < t_2 < 1 を満たす必要があります。
このとき、解と係数の関係から、0<t1+t2=4a<20 < t_1 + t_2 = -4a < 2 つまり 1/2<a<0-1/2 < a < 0 かつ 0<t1t2=11a+3<10 < t_1 t_2 = 11a+3 < 1 つまり 3/11<a<2/11-3/11 < a < -2/11
2つの解が共に0と1の間にある条件から、 311<a<14-\frac{3}{11} < a < -\frac{1}{4} でなくてはいけません。

3. 最終的な答え

(1) ア: 0, イ: 4, ウエ: 11, オ: 3
(2) ク: -5/4
(3) ケコ: -3/11, サシ: -1/4

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