問題は、$a$ を実数とするとき、与えられた式の変形過程で誤りがある箇所を特定し、正しい変形を記述することです。特に、(1) $\sqrt{a^2+2a+1}$ と (2) $\sqrt{a^4+2a^2+1}$ の2つの式に対して、それぞれ誤った式変形が示されており、そのうちの1つを指摘し、正しい変形を答える必要があります。

代数学絶対値平方根式の変形不等式
2025/6/4

1. 問題の内容

問題は、aa を実数とするとき、与えられた式の変形過程で誤りがある箇所を特定し、正しい変形を記述することです。特に、(1) a2+2a+1\sqrt{a^2+2a+1} と (2) a4+2a2+1\sqrt{a^4+2a^2+1} の2つの式に対して、それぞれ誤った式変形が示されており、そのうちの1つを指摘し、正しい変形を答える必要があります。

2. 解き方の手順

まず、それぞれの変形過程を検証します。
(1) a2+2a+1\sqrt{a^2+2a+1} の場合:
* a2+2a+1=(a+1)2\sqrt{a^2+2a+1} = \sqrt{(a+1)^2} (ステップ1から2) は正しいです。
* (a+1)2=a+1\sqrt{(a+1)^2} = a+1 (ステップ2から3) は、a+10a+1 \ge 0 の場合にのみ正しいです。a+1<0a+1 < 0 の場合は、a+1=(a+1)|a+1| = -(a+1) となります。したがって、ステップ2から3が誤っている可能性があります。
(2) a4+2a2+1\sqrt{a^4+2a^2+1} の場合:
* a4+2a2+1=(a2+1)2\sqrt{a^4+2a^2+1} = \sqrt{(a^2+1)^2} (ステップ4から5) は正しいです。
* (a2+1)2=a2+1\sqrt{(a^2+1)^2} = a^2+1 (ステップ5から6) も正しいです。なぜなら、a2+1a^2+1 は常に正であるため、絶対値を考える必要がないからです。
したがって、誤りは(1)のステップ2から3に見られます。
(a+1)2=a+1\sqrt{(a+1)^2} = |a+1| であり、a+1a+1 が正の場合と負の場合で場合分けする必要があります。

3. 最終的な答え

誤りがある式変形は B: ②から③への式変形です。
正しい式変形は、
a2+2a+1=(a+1)2=a+1\sqrt{a^2+2a+1} = \sqrt{(a+1)^2} = |a+1|
となります。

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