階差数列 $b_n$ を持つ数列 $a_n$ において、$n \geq 2$ のときに求めた一般項が $n=1$ で成立しない例を一つ挙げ、そのような例に見られる特徴をまとめる。
2025/6/4
1. 問題の内容
階差数列 を持つ数列 において、 のときに求めた一般項が で成立しない例を一つ挙げ、そのような例に見られる特徴をまとめる。
2. 解き方の手順
課題I: 具体的な数列の例を挙げる。
数列 の階差数列 を とする。
このとき、 に対して、数列 の一般項は以下のようになる。
の場合、 となる。の場合、、の場合、
このことから、 で求めた一般項 は、 で成立するかを確認する。
を代入すると、 となり、この場合は でも成立する。
別の例として、
の数列を考える。
階差数列 は となり、一般項は である。
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
今度は別の階差数列の例を考える。
とする。
この数列は、
このとき、 となり、 でも成立する。
をより複雑な式にする。
とすると、
例として、 とする。
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
数列 を とする。
階差数列
のとき、
この場合はでも成立する。
課題II: で求めた一般項が で成立しない場合の特徴
階差数列が複雑な関数であると、での成立が保証されない場合がある。
具体例
ここで、階差数列 を持つ数列 が 、ただし とする。
このとき、 の一般項は であるが、 であるため、 で成立しない。
このような場合、数列が定義されている範囲全体で一つの式で表せないため、 での成立が保証されない。
3. 最終的な答え
課題I:
数列 を以下のように定義する。
,
このとき、 での一般項は であるが、 では となり、一般項は成立しない。
課題II:
で求めた一般項が で成立しない場合の特徴は、数列が定義されている範囲全体で一つの式で表せないことである。
つまり、 が一般項 から独立に定義されている場合に起こる。