与えられた気温と水温のデータに基づいて、以下の処理を行う問題です。 (1) データの代表値(平均、中央値、分散、標準偏差)を計算する。 (2) 気温と水温のデータをグラフにプロットする。 (3) 気温と水温の相関関係を分析する(共分散、相関係数を求める)。 (4) 回帰式を求め、それを利用して気温から水温を予測する。
2025/6/4
1. 問題の内容
与えられた気温と水温のデータに基づいて、以下の処理を行う問題です。
(1) データの代表値(平均、中央値、分散、標準偏差)を計算する。
(2) 気温と水温のデータをグラフにプロットする。
(3) 気温と水温の相関関係を分析する(共分散、相関係数を求める)。
(4) 回帰式を求め、それを利用して気温から水温を予測する。
2. 解き方の手順
(1) データの代表値
与えられたデータから、以下の値を計算します。
* 気温の平均値 ():
* 水温の平均値 ():
* 気温の中央値:
データを小さい順に並べると、4.3, 9.8, 10.4, 12.5, 15.0, 18.6, 19.6, 21.0, 22.7, 24.6, 26.4, 27.0。
中央値は (18.6 + 19.6) / 2 = 19.1
* 水温の中央値:
データを小さい順に並べると、3.5, 7.0, 7.5, 9.5, 10.6, 15.5, 17.5, 20.0, 22.4, 24.0, 24.5, 27.2。
中央値は (15.5 + 17.5) / 2 = 16.5
* 気温の分散 ():
* 水温の分散 ():
* 気温の標準偏差 ():
* 水温の標準偏差 ():
(2) データの視覚化
グラフ用紙に、気温をx軸、水温をy軸としてデータをプロットします。
(3) データの相関
* 気温と水温の共分散 ():
* 気温と水温の相関係数 ():
相関係数r = 0.949は1に近いため、正の相関が強く、相関の強さは正の相関を示します。
(4) 回帰式の作成と利用
回帰式を とすると、 となる。
したがって、回帰式は、
a) 気温が5℃のとき:
b) グラフから気温が15℃のとき、水温は約14℃
3. 最終的な答え
(1) 代表値
平均(気温): 17.65
平均(水温): 15.7
中央値(気温): 19.10
中央値(水温): 16.50
分散(気温): 87.96
分散(水温): 48.12
標準偏差(気温): 9.38
標準偏差(水温): 6.99
(3) 相関関係
共分散: 90.63
相関係数: 0.949
相関の正負: 正の相関
相関の強さ: 正の相関
(4) 回帰式と予測値
回帰式: y = 0.707x + 3.25
気温が5℃のとき: 6.785℃
グラフから気温が15℃のとき: 約14℃