R=20Ωの抵抗とL=0.2Hのインダクタを直列に接続し、交流電源に接続したところ、$i=0.1\sqrt{2}\sin(100t)$[A]の電流が流れた。(a)抵抗の両端の電位差$v_R = Ri$を求めよ。(b)インダクタの両端の電位差$v_L = L \frac{di}{dt}$を$\cos(t)$の形で求めよ。(c)sin+cosをsinに変換し、$v = v_R + v_L$(すなわち、抵抗とインダクタ全体にかかる電圧)を$_ \sin(t+_)$の形で求めよ。

応用数学電気回路交流微分三角関数インピーダンス
2025/6/4

1. 問題の内容

R=20Ωの抵抗とL=0.2Hのインダクタを直列に接続し、交流電源に接続したところ、i=0.12sin(100t)i=0.1\sqrt{2}\sin(100t)[A]の電流が流れた。(a)抵抗の両端の電位差vR=Riv_R = Riを求めよ。(b)インダクタの両端の電位差vL=Ldidtv_L = L \frac{di}{dt}cos(t)\cos(t)の形で求めよ。(c)sin+cosをsinに変換し、v=vR+vLv = v_R + v_L(すなわち、抵抗とインダクタ全体にかかる電圧)を_ \sin(t+_)の形で求めよ。

2. 解き方の手順

(a) 抵抗の両端の電圧vRv_Rを求める。
vR=Riv_R = Riに、R=20R=20i=0.12sin(100t)i=0.1\sqrt{2}\sin(100t)を代入する。
vR=20×0.12sin(100t)v_R = 20 \times 0.1\sqrt{2} \sin(100t)
vR=22sin(100t)v_R = 2\sqrt{2} \sin(100t)
(b) インダクタの両端の電圧vLv_Lを求める。
vL=Ldidtv_L = L \frac{di}{dt}に、L=0.2L=0.2i=0.12sin(100t)i=0.1\sqrt{2}\sin(100t)を代入する。
didt=ddt(0.12sin(100t))=0.12×100cos(100t)=102cos(100t)\frac{di}{dt} = \frac{d}{dt} (0.1\sqrt{2} \sin(100t)) = 0.1\sqrt{2} \times 100 \cos(100t) = 10\sqrt{2} \cos(100t)
vL=0.2×102cos(100t)v_L = 0.2 \times 10\sqrt{2} \cos(100t)
vL=22cos(100t)v_L = 2\sqrt{2} \cos(100t)
(c) v=vR+vLv=v_R+v_Lを求める。
vR=22sin(100t)v_R = 2\sqrt{2} \sin(100t)vL=22cos(100t)v_L = 2\sqrt{2} \cos(100t)より、
v=vR+vL=22sin(100t)+22cos(100t)v = v_R + v_L = 2\sqrt{2} \sin(100t) + 2\sqrt{2} \cos(100t)
ここで、Asin(ωt)+Bcos(ωt)=Rsin(ωt+ϕ)A \sin(\omega t) + B \cos(\omega t) = R \sin(\omega t + \phi)の形に変形することを考える。
R=A2+B2R = \sqrt{A^2 + B^2}tanϕ=BA\tan \phi = \frac{B}{A}
A=22,B=22A = 2\sqrt{2}, B = 2\sqrt{2}なので、R=(22)2+(22)2=8+8=16=4R = \sqrt{(2\sqrt{2})^2 + (2\sqrt{2})^2} = \sqrt{8+8} = \sqrt{16} = 4
tanϕ=2222=1\tan \phi = \frac{2\sqrt{2}}{2\sqrt{2}} = 1なので、ϕ=π4\phi = \frac{\pi}{4}
したがって、v=4sin(100t+π4)v = 4 \sin(100t + \frac{\pi}{4})

3. 最終的な答え

(a) vR=22sin(100t)v_R = 2\sqrt{2} \sin(100t) [V]
(b) vL=22cos(100t)v_L = 2\sqrt{2} \cos(100t) [V]
(c) v=4sin(100t+π4)v = 4 \sin(100t + \frac{\pi}{4}) [V]

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