$x$ の2次方程式 $x^2 - 4x\sin\theta + 4 + \sqrt{2} - (2 + 2\sqrt{2})\cos\theta = 0$ ($0 \le \theta < 2\pi$) が異なる2つの実数解をもつような $\theta$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式三角関数不等式
2025/6/4

1. 問題の内容

xx の2次方程式 x24xsinθ+4+2(2+22)cosθ=0x^2 - 4x\sin\theta + 4 + \sqrt{2} - (2 + 2\sqrt{2})\cos\theta = 0 (0θ<2π0 \le \theta < 2\pi) が異なる2つの実数解をもつような θ\theta の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

与えられた2次方程式が異なる2つの実数解を持つための条件は、判別式 D>0D > 0 であることです。
まず、判別式 DD を計算します。
D=(4sinθ)24(4+2(2+22)cosθ)D = (-4\sin\theta)^2 - 4(4 + \sqrt{2} - (2 + 2\sqrt{2})\cos\theta)
D=16sin2θ1642+8(1+2)cosθD = 16\sin^2\theta - 16 - 4\sqrt{2} + 8(1 + \sqrt{2})\cos\theta
sin2θ=1cos2θ\sin^2\theta = 1 - \cos^2\theta を用いて、
D=16(1cos2θ)1642+8(1+2)cosθD = 16(1 - \cos^2\theta) - 16 - 4\sqrt{2} + 8(1 + \sqrt{2})\cos\theta
D=1616cos2θ1642+8(1+2)cosθD = 16 - 16\cos^2\theta - 16 - 4\sqrt{2} + 8(1 + \sqrt{2})\cos\theta
D=16cos2θ+8(1+2)cosθ42D = -16\cos^2\theta + 8(1 + \sqrt{2})\cos\theta - 4\sqrt{2}
D>0D > 0 となる条件は、
16cos2θ+8(1+2)cosθ42>0-16\cos^2\theta + 8(1 + \sqrt{2})\cos\theta - 4\sqrt{2} > 0
4cos2θ2(1+2)cosθ+2<04\cos^2\theta - 2(1 + \sqrt{2})\cos\theta + \sqrt{2} < 0
t=cosθt = \cos\theta とおくと、
4t22(1+2)t+2<04t^2 - 2(1 + \sqrt{2})t + \sqrt{2} < 0
4t22t22t+2<04t^2 - 2t - 2\sqrt{2}t + \sqrt{2} < 0
2t(2t1)2(2t1)<02t(2t - 1) - \sqrt{2}(2t - 1) < 0
(2t1)(2t2)<0(2t - 1)(2t - \sqrt{2}) < 0
12<t<22\frac{1}{2} < t < \frac{\sqrt{2}}{2}
12<cosθ<22\frac{1}{2} < \cos\theta < \frac{\sqrt{2}}{2}
0θ<2π0 \le \theta < 2\pi において、12<cosθ\frac{1}{2} < \cos\theta となるのは、0θ<π30 \le \theta < \frac{\pi}{3} または 5π3<θ<2π\frac{5\pi}{3} < \theta < 2\pi
cosθ<22\cos\theta < \frac{\sqrt{2}}{2} となるのは、π4<θ<7π4\frac{\pi}{4} < \theta < \frac{7\pi}{4}
よって、π4<θ<π3\frac{\pi}{4} < \theta < \frac{\pi}{3} または 5π3<θ<7π4\frac{5\pi}{3} < \theta < \frac{7\pi}{4}

3. 最終的な答え

π4<θ<π3\frac{\pi}{4} < \theta < \frac{\pi}{3}, 5π3<θ<7π4\frac{5\pi}{3} < \theta < \frac{7\pi}{4}

「代数学」の関連問題

数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とする。数列 $\{S_n\}$ は漸化式 $S_{n+1} = \frac{1}{2} S_n + 3^{n-1}$ $(n...

数列漸化式等比数列
2025/6/6

(5) $x^2 + x - 3$ で割ったとき、商が $x + 2$ で余りが $x$ であるような $x$ の多項式を求める。 (6) 多項式 $x^4 - ax^2 + 2x + b$ が $x...

多項式割り算因数定理剰余の定理
2025/6/6

連立方程式 $xy = 128$ $\frac{1}{\log_2 x} + \frac{1}{\log_2 y} = \frac{28}{45}$ を満たす実数 $x, y$ を考えます。ただし、$...

連立方程式対数二次方程式真数条件
2025/6/6

等比数列 $1, x, x+2, \dots$ が与えられているとき、$x$ の値を求めよ。

等比数列二次方程式因数分解
2025/6/6

2x2回転行列 $R(\theta) = \begin{pmatrix} \cos \theta & -\sin \theta \\ \sin \theta & \cos \theta \end{pm...

行列回転行列三角関数加法定理
2025/6/6

与えられた多項式の組に対して、割り算の問題(または因数分解の問題)を解く必要があると考えられます。画像には4つの問題があります。 (1) $2x^2 + 2x - 3$ を $x + 2$ で割る (...

多項式の割り算因数分解剰余の定理
2025/6/6

同じ太さの丸太を、一段上がるごとに1本ずつ減らして積み重ねる。ただし、最上段は1本とは限らない。125本の丸太を全部積み重ねる場合、最下段には最小限何本の丸太が必要か、また、その時の最上段は何本になる...

等差数列方程式約数整数問題
2025/6/6

与えられた7つの行列の行列式を計算する問題です。

行列式線形代数行列
2025/6/6

与えられた多項式の割り算の商と余りを求める問題、条件を満たす多項式を求める問題、与えられた式を簡単にする問題が出題されています。具体的には、以下の問題に取り組みます。 (1) $2x^2 + 2x -...

多項式の割り算因数分解分数式部分分数分解
2025/6/6

問題1の(3):多項式 $x-x^3$ を多項式 $-x-1+2x^2$ で割ったときの商と余りを求める。

多項式の割り算多項式余り
2025/6/6