長方形ABCDにおいて、ADとBCの中点をそれぞれE,Fとする。対角線ACと線分BE, FDとの交点をそれぞれG,Hとし、線分AFとBEとの交点をIとする。AB=10cm, BC=12cmのとき、以下の三角形の面積を求める。 (1) △AHD (2) △AFH (3) △AIG
2025/3/27
## 問題43
1. 問題の内容
長方形ABCDにおいて、ADとBCの中点をそれぞれE,Fとする。対角線ACと線分BE, FDとの交点をそれぞれG,Hとし、線分AFとBEとの交点をIとする。AB=10cm, BC=12cmのとき、以下の三角形の面積を求める。
(1) △AHD
(2) △AFH
(3) △AIG
2. 解き方の手順
(1) △AHDについて
* AD = BC = 12cm
* 長方形なので、∠ADC = 90度
* FDは長方形ABCDの対角線ではないので、HはFDの中点ではない。
* FDとACの交点Hについて考える。EとFはADとBCの中点なのでAE = ED = 6cm, BF = FC = 6cm。
* △ADFにおいて、線分AHは中線ではないので、面積を単純に半分にできない。
* △ADCの面積は、
* HはFD上の点である。FDの方程式を求める。D(10,12), F(0,6)を通る直線の式は、
* ACの方程式を求める。A(0,12), C(10,0)を通る直線の式は、
* を解くと、なので、
*
* よってH(10/3, 8)。
* AHの長さは難しい。高さはADからHのy座標を引いた値なので、12-8=4
* よって△AHDの面積は、
(2) △AFHについて
* AFの長さは、三平方の定理より、
* H(10/3, 8)なので、△AFHの面積を求めるためには、点Hと直線AFの距離を求める必要がある。
* AFの直線の方程式は、すなわち。変形すると
* H(10/3, 8)と直線の距離は、
* したがって、△AFHの面積は、
(3) △AIGについて
* IはAFとBEの交点である。E(10, 6)なので、BEの方程式は、
* AFの方程式は、
* 連立方程式を解くと、。となり、
* 従ってIはA(0,12)と一致してしまう。従って△AIGの面積は
0.
3. 最終的な答え
(1) △AHDの面積: 20
(2) △AFHの面積: 30
(3) △AIGの面積: 0
## 問題44
1. 問題の内容
正八面体ABCDEFを、面BCDEに平行な平面で切り、正四角錐Pと、正八面体からPを除いた立体Qに分ける。このとき、PとQの体積の比を求める。
2. 解き方の手順
* 正八面体は、正四角錐を2つ底面で貼り合わせた形とみなせる。
* 切り口はBCDEに平行なので、小さい正四角錐Pも元の正四角錐と相似になる。
* 図から、Pの高さは元の正四角錐の高さの半分になっている。
* 相似比が1:2なので、体積比はとなる。
* したがって、正四角錐Pの体積を1とすると、正八面体の体積は2 * 8 = 16となる。
* Qの体積は16-1=15となる。
* よって、PとQの体積の比は1:15
3. 最終的な答え
P:Q = 1:15