(3) 媒介変数 $t$ を用いて $x = \frac{1}{3}(t + \frac{1}{t})$, $y = \frac{1}{3}(t - \frac{1}{t})$ と表される方程式がどのような曲線を表すか答える。 (4) 極座標の方程式 $5r^2 \cos^2 \theta + 4r^2 = 36$ を直交座標 $x, y$ で表し、グラフを描く。 (5) 極が原点Oの極座標に関して、$A(r, \theta) = (8, \frac{\pi}{2})$, $B(r, \theta) = (5, \frac{\pi}{6})$ とする。このとき、(i) $\triangle OAB$ の周の長さ、および (ii) $\triangle OAB$ の面積をそれぞれ求める。 (6) $y = 2x^2 + 2x - 12$ を $y$ 軸に関して対称移動した式を求める。

幾何学双曲線楕円極座標三角比面積対称移動
2025/8/3

1. 問題の内容

(3) 媒介変数 tt を用いて x=13(t+1t)x = \frac{1}{3}(t + \frac{1}{t}), y=13(t1t)y = \frac{1}{3}(t - \frac{1}{t}) と表される方程式がどのような曲線を表すか答える。
(4) 極座標の方程式 5r2cos2θ+4r2=365r^2 \cos^2 \theta + 4r^2 = 36 を直交座標 x,yx, y で表し、グラフを描く。
(5) 極が原点Oの極座標に関して、A(r,θ)=(8,π2)A(r, \theta) = (8, \frac{\pi}{2}), B(r,θ)=(5,π6)B(r, \theta) = (5, \frac{\pi}{6}) とする。このとき、(i) OAB\triangle OAB の周の長さ、および (ii) OAB\triangle OAB の面積をそれぞれ求める。
(6) y=2x2+2x12y = 2x^2 + 2x - 12yy 軸に関して対称移動した式を求める。

2. 解き方の手順

(3)
x=13(t+1t)x = \frac{1}{3}(t + \frac{1}{t})y=13(t1t)y = \frac{1}{3}(t - \frac{1}{t}) より、3x=t+1t3x = t + \frac{1}{t}3y=t1t3y = t - \frac{1}{t} が得られる。
(3x)2(3y)2=(t+1t)2(t1t)2=t2+2+1t2(t22+1t2)=4(3x)^2 - (3y)^2 = (t + \frac{1}{t})^2 - (t - \frac{1}{t})^2 = t^2 + 2 + \frac{1}{t^2} - (t^2 - 2 + \frac{1}{t^2}) = 4
よって、9x29y2=49x^2 - 9y^2 = 4 となる。
これは双曲線を表す。式を整理すると、x24/9y24/9=1\frac{x^2}{4/9} - \frac{y^2}{4/9} = 1
(4)
x=rcosθx = r\cos\thetar2=x2+y2r^2 = x^2 + y^2 を与えられた式に代入する。
5r2cos2θ+4r2=365r^2\cos^2\theta + 4r^2 = 36 より、5(rcosθ)2+4(x2+y2)=365(r\cos\theta)^2 + 4(x^2 + y^2) = 36 となる。
5x2+4(x2+y2)=365x^2 + 4(x^2 + y^2) = 36
5x2+4x2+4y2=365x^2 + 4x^2 + 4y^2 = 36
9x2+4y2=369x^2 + 4y^2 = 36
x24+y29=1\frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{9} = 1
これは楕円を表す。
(5)
OA=8OA = 8, OB=5OB = 5, AOB=π2π6=3ππ6=2π6=π3\angle AOB = \frac{\pi}{2} - \frac{\pi}{6} = \frac{3\pi - \pi}{6} = \frac{2\pi}{6} = \frac{\pi}{3}
余弦定理より、AB2=OA2+OB22OAOBcos(AOB)AB^2 = OA^2 + OB^2 - 2OA \cdot OB \cos(\angle AOB)
AB2=82+52285cos(π3)=64+258012=8940=49AB^2 = 8^2 + 5^2 - 2 \cdot 8 \cdot 5 \cos(\frac{\pi}{3}) = 64 + 25 - 80 \cdot \frac{1}{2} = 89 - 40 = 49
AB=49=7AB = \sqrt{49} = 7
(i) 周の長さ =OA+OB+AB=8+5+7=20= OA + OB + AB = 8 + 5 + 7 = 20
(ii) 面積 =12OAOBsin(AOB)=1285sin(π3)=2032=103= \frac{1}{2} OA \cdot OB \sin(\angle AOB) = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 5 \sin(\frac{\pi}{3}) = 20 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 10\sqrt{3}
(6)
yy軸に関して対称移動するには、xxx-x に置き換える。
y=2(x)2+2(x)12y = 2(-x)^2 + 2(-x) - 12
y=2x22x12y = 2x^2 - 2x - 12

3. 最終的な答え

(3) 双曲線: x24/9y24/9=1\frac{x^2}{4/9} - \frac{y^2}{4/9} = 1
(4) 楕円: x24+y29=1\frac{x^2}{4} + \frac{y^2}{9} = 1
(5) (i) 周の長さ: 20, (ii) 面積: 10310\sqrt{3}
(6) y=2x22x12y = 2x^2 - 2x - 12

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