半径4の円上を動く点AとBがあり、それぞれをX軸とY軸を回転させたガラス板に投影した点CとDについて、以下の問いに答える問題です。 (a) 点C, 点Dの軌跡をグラフに書く。 (b) 点A, 点Bがともに (4, 0) を出発し、同じ角速度で反時計回りに動くとき、CD間の距離は常に一定になる。その距離を求めよ。 (c) 問(b)のとき、CDの中点Eはどのような軌跡を描くか。

幾何学軌跡楕円三角関数距離
2025/8/3

1. 問題の内容

半径4の円上を動く点AとBがあり、それぞれをX軸とY軸を回転させたガラス板に投影した点CとDについて、以下の問いに答える問題です。
(a) 点C, 点Dの軌跡をグラフに書く。
(b) 点A, 点Bがともに (4, 0) を出発し、同じ角速度で反時計回りに動くとき、CD間の距離は常に一定になる。その距離を求めよ。
(c) 問(b)のとき、CDの中点Eはどのような軌跡を描くか。

2. 解き方の手順

(a) 点C, 点Dの軌跡
問題文より、点Cの軌跡は楕円 x216+y29=1\frac{x^2}{16} + \frac{y^2}{9} = 1 であり、点Dの軌跡は楕円 x29+y216=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1 であることがわかります。これらの楕円をグラフに描けば良いです。
(b) CD間の距離
点Aの座標を (4cosθ,4sinθ)(4\cos\theta, 4\sin\theta) とすると、点Cの座標は (4cosθ,3sinθ)(4\cos\theta, 3\sin\theta) となります。
同様に、点Bの座標を (4cosθ,4sinθ)(4\cos\theta, 4\sin\theta) とすると、点Dの座標は (3cosθ,4sinθ)(3\cos\theta, 4\sin\theta) となります。
CD間の距離を dd とすると、
d2=(4cosθ3cosθ)2+(3sinθ4sinθ)2=(cosθ)2+(sinθ)2=cos2θ+sin2θ=1d^2 = (4\cos\theta - 3\cos\theta)^2 + (3\sin\theta - 4\sin\theta)^2 = (\cos\theta)^2 + (-\sin\theta)^2 = \cos^2\theta + \sin^2\theta = 1
したがって、d=1=1d = \sqrt{1} = 1
(c) CDの中点Eの軌跡
点Eの座標を (x,y)(x, y) とすると、
x=4cosθ+3cosθ2=72cosθx = \frac{4\cos\theta + 3\cos\theta}{2} = \frac{7}{2}\cos\theta
y=3sinθ+4sinθ2=72sinθy = \frac{3\sin\theta + 4\sin\theta}{2} = \frac{7}{2}\sin\theta
したがって、cosθ=27x\cos\theta = \frac{2}{7}x かつ sinθ=27y\sin\theta = \frac{2}{7}y
cos2θ+sin2θ=1\cos^2\theta + \sin^2\theta = 1 より、
(27x)2+(27y)2=1(\frac{2}{7}x)^2 + (\frac{2}{7}y)^2 = 1
449x2+449y2=1\frac{4}{49}x^2 + \frac{4}{49}y^2 = 1
x2+y2=494x^2 + y^2 = \frac{49}{4}
これは中心が原点、半径が 72\frac{7}{2} の円を表します。

3. 最終的な答え

(a) 点Cの軌跡: x216+y29=1\frac{x^2}{16} + \frac{y^2}{9} = 1 の楕円。点Dの軌跡: x29+y216=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1 の楕円。
(b) CD間の距離: 1
(c) CDの中点Eの軌跡: x2+y2=494x^2 + y^2 = \frac{49}{4} の円。

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