この問題は、重複組合せの問題として考えることができます。
りんご、みかん、桃をそれぞれ x,y,z 個選ぶとすると、 x+y+z=6 を満たす非負整数の組 (x,y,z) の個数を求めればよいことになります。 ただし、りんごは最大4個、みかんは最大2個、桃は最大2個までしか選べないので、
0≤x≤4, 0≤y≤2, 0≤z≤2 という制約条件が付きます。
まず、制約条件がない場合の解の個数を考えます。これは、3種類のものを合わせて6個選ぶ重複組合せなので、
3H6=3+6−1C6=8C6=8C2=2×18×7=28 通りあります。
次に、制約条件を満たさない場合を考えます。
(i) x≥5 のとき:x′=x−5 とおくと、x′+y+z=1 となり、3H1=3C1=3 通り (ii) y≥3 のとき:y′=y−3 とおくと、x+y′+z=3 となり、3H3=5C3=5C2=2×15×4=10 通り (iii) z≥3 のとき:z′=z−3 とおくと、x+y+z′=3 となり、3H3=5C3=5C2=2×15×4=10 通り (iv) y≥3 かつ z≥3 は同時に起こりえないため、考慮しません。 したがって、制約条件を満たさない組み合わせは、3 + 10 + 10 = 23 通りです。
しかし、この計算には重複があります。y≥3かつz≥3 となることはないので、重複して引くものはありません。 したがって、求める場合の数は、
28−(3+10+10)=28−23=5 通りです。 しかし、これは間違っています。
考え方を変えます。
みかんと桃の合計個数は最大でも4個なので、りんごは最低2個は必要です。
りんごの個数をx, みかんの個数をy, 桃の個数をzとすると、 x+y+z=6 0≤x≤4,0≤y≤2,0≤z≤2 y+z のとりうる値は 0,1,2,3,4 なので、 x の値は 6,5,4,3,2です。しかし、x≤4なので、x=6,5はありえません。 x=4 のとき y+z=2。(y,z)=(0,2),(1,1),(2,0)の3通り x=3 のとき y+z=3。(y,z)=(1,2),(2,1)の2通り x=2 のとき y+z=4。(y,z)=(2,2)の1通り したがって、3 + 2 + 1 = 6通り。