全体集合 $U$ を実数全体の集合とし、部分集合 $A, B, C, D$ が次のように定められている。 $A = \{x | x^2 \geq 4 \}, B = \{x | 1 \leq x \leq 2 \}, C = \{1, 2 \}, D = \{-4, -2, 1, 2 \}$ このとき、以下の2つの文の空欄(アとイ)に当てはまるものを、選択肢の中から選ぶ問題である。 * $x \in B \cap \overline{D}$ は、$x \in \overline{A}$ であるための ア 。 * $x \in (A \cup B) \cap D$ は、$x \in C$ であるための イ 。 選択肢は以下の通りである。 0. 必要条件であるが、十分条件ではない。 1. 十分条件であるが、必要条件ではない。

離散数学集合論理必要条件十分条件
2025/6/6

1. 問題の内容

全体集合 UU を実数全体の集合とし、部分集合 A,B,C,DA, B, C, D が次のように定められている。
A={xx24},B={x1x2},C={1,2},D={4,2,1,2}A = \{x | x^2 \geq 4 \}, B = \{x | 1 \leq x \leq 2 \}, C = \{1, 2 \}, D = \{-4, -2, 1, 2 \}
このとき、以下の2つの文の空欄(アとイ)に当てはまるものを、選択肢の中から選ぶ問題である。
* xBDx \in B \cap \overline{D} は、xAx \in \overline{A} であるための ア 。
* x(AB)Dx \in (A \cup B) \cap D は、xCx \in C であるための イ 。
選択肢は以下の通りである。

0. 必要条件であるが、十分条件ではない。

1. 十分条件であるが、必要条件ではない。

2. 必要十分条件である。

3. 必要条件でも十分条件でもない。

2. 解き方の手順

アについて
xBDx \in B \cap \overline{D} は、xBx \in B かつ xDx \notin D を意味する。
B={x1x2}B = \{x | 1 \leq x \leq 2 \} であり、D={4,2,1,2}D = \{-4, -2, 1, 2 \} であるから、BD={x1<x<2}B \cap \overline{D} = \{x | 1 < x < 2 \}となる。
xAx \in \overline{A} は、xAx \notin A を意味する。A={xx24}A = \{x | x^2 \geq 4 \} であるから、xAx \in \overline{A}x2<4x^2 < 4 すなわち 2<x<2-2 < x < 2 を意味する。
xBDxAx \in B \cap \overline{D} \Rightarrow x \in \overline{A} を考える。
1<x<21 < x < 2 ならば 2<x<2-2 < x < 2 なので、xBDx \in B \cap \overline{D} ならば xAx \in \overline{A} は真である。
xAxBDx \in \overline{A} \Rightarrow x \in B \cap \overline{D} を考える。
2<x<2-2 < x < 2 ならば 1<x<21 < x < 2 とは限らないので、xAx \in \overline{A} ならば xBDx \in B \cap \overline{D} は偽である。
したがって、xBDx \in B \cap \overline{D} は、xAx \in \overline{A} であるための十分条件であるが、必要条件ではない。
イについて
x(AB)Dx \in (A \cup B) \cap D は、xABx \in A \cup B かつ xDx \in D を意味する。
AB={xx24 または 1x2}A \cup B = \{x | x^2 \geq 4 \text{ または } 1 \leq x \leq 2 \}
(AB)D={4,2,1,2}(A \cup B) \cap D = \{-4, -2, 1, 2 \}
xCx \in C は、x=1x = 1 または x=2x = 2 を意味する。
x(AB)DxCx \in (A \cup B) \cap D \Rightarrow x \in C を考える。
x{4,2,1,2}x \in \{-4, -2, 1, 2 \} ならば x{1,2}x \in \{1, 2 \} とは限らないので、x(AB)Dx \in (A \cup B) \cap D ならば xCx \in C は偽である。
xCx(AB)Dx \in C \Rightarrow x \in (A \cup B) \cap D を考える。
x{1,2}x \in \{1, 2 \} ならば x{4,2,1,2}x \in \{-4, -2, 1, 2 \} なので、xCx \in C ならば x(AB)Dx \in (A \cup B) \cap D は真である。
したがって、x(AB)Dx \in (A \cup B) \cap D は、xCx \in C であるための必要条件であるが、十分条件ではない。

3. 最終的な答え

ア: 1
イ: 0

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