ある工場で製造された製品から無作為に800個を抽出し、不良品の数を調べたところ32個であった。この工場の製品全体の不良品の率 $p$ に対する、信頼度95%の信頼区間を求める。

確率論・統計学信頼区間標本調査不良率統計的推測
2025/6/4

1. 問題の内容

ある工場で製造された製品から無作為に800個を抽出し、不良品の数を調べたところ32個であった。この工場の製品全体の不良品の率 pp に対する、信頼度95%の信頼区間を求める。

2. 解き方の手順

信頼区間を求めるには、以下の手順で行う。
(1) 標本不良率 p^\hat{p} を計算する。
p^=不良品の数標本数=32800=0.04\hat{p} = \frac{\text{不良品の数}}{\text{標本数}} = \frac{32}{800} = 0.04
(2) 標準誤差を計算する。
標準誤差=p^(1p^)n=0.04(10.04)800=0.04×0.96800=0.0000480.006928\text{標準誤差} = \sqrt{\frac{\hat{p}(1-\hat{p})}{n}} = \sqrt{\frac{0.04(1-0.04)}{800}} = \sqrt{\frac{0.04 \times 0.96}{800}} = \sqrt{0.000048} \approx 0.006928
(3) 信頼度95%に対応するz値を求める。
信頼度95%の場合、z値は1.96である。
(4) 信頼区間を計算する。
信頼区間は、p^±z×標準誤差\hat{p} \pm z \times \text{標準誤差} で求められる。
信頼区間=0.04±1.96×0.006928\text{信頼区間} = 0.04 \pm 1.96 \times 0.006928
信頼区間=0.04±0.013579\text{信頼区間} = 0.04 \pm 0.013579
下限: 0.040.013579=0.0264210.02640.04 - 0.013579 = 0.026421 \approx 0.0264
上限: 0.04+0.013579=0.0535790.05360.04 + 0.013579 = 0.053579 \approx 0.0536

3. 最終的な答え

信頼度95%の信頼区間は、約[0.0264, 0.0536]である。
または、約[2.64%, 5.36%]である。

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