ある地域で2500人の有権者を無作為抽出し、A政党の支持者を調べたところ、625人であった。この地域のA政党の支持率 $p$ に対して、信頼度95%の信頼区間を求める。

確率論・統計学信頼区間標本比率統計的推測区間推定
2025/6/4

1. 問題の内容

ある地域で2500人の有権者を無作為抽出し、A政党の支持者を調べたところ、625人であった。この地域のA政党の支持率 pp に対して、信頼度95%の信頼区間を求める。

2. 解き方の手順

信頼度95%の信頼区間は、標本比率 p^\hat{p} を用いて、以下の式で求められる。
p^±zp^(1p^)n\hat{p} \pm z \sqrt{\frac{\hat{p}(1-\hat{p})}{n}}
ここで、
* p^\hat{p} は標本比率(A政党の支持者の割合)
* nn は標本サイズ(2500人)
* zz は信頼係数(信頼度95%の場合、通常1.96)
まず、標本比率 p^\hat{p} を計算する。
p^=6252500=0.25\hat{p} = \frac{625}{2500} = 0.25
次に、信頼区間を計算するための標準誤差を計算する。
p^(1p^)n=0.25(10.25)2500=0.25×0.752500=0.18752500=0.0000750.00866\sqrt{\frac{\hat{p}(1-\hat{p})}{n}} = \sqrt{\frac{0.25(1-0.25)}{2500}} = \sqrt{\frac{0.25 \times 0.75}{2500}} = \sqrt{\frac{0.1875}{2500}} = \sqrt{0.000075} \approx 0.00866
最後に、信頼区間の上限と下限を計算する。
信頼区間下限: p^zp^(1p^)n=0.251.96×0.00866=0.250.016970.233\hat{p} - z \sqrt{\frac{\hat{p}(1-\hat{p})}{n}} = 0.25 - 1.96 \times 0.00866 = 0.25 - 0.01697 \approx 0.233
信頼区間上限: p^+zp^(1p^)n=0.25+1.96×0.00866=0.25+0.016970.267\hat{p} + z \sqrt{\frac{\hat{p}(1-\hat{p})}{n}} = 0.25 + 1.96 \times 0.00866 = 0.25 + 0.01697 \approx 0.267

3. 最終的な答え

信頼度95%の信頼区間は、約 [0.233,0.267][0.233, 0.267] である。

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