正の整数 $n$ に対して、A, B, C の 3 種類の文字から重複を許して $n$ 個の文字を 1 列に並べるとき、A と B が隣り合わない並べ方の総数を $f_n$ とする。 (1) A と B が隣り合わない並べ方のうち、$n$ 番目が A または B であるものを $g_n$ 通り、$n$ 番目が C であるものを $h_n$ 通りとする。このとき、$g_{n+1}$ と $h_{n+1}$ を $g_n$ と $h_n$ を用いて表せ。 (2) 数列 $\{f_n\}$ に対して、$f_{n+2}$ を $f_{n+1}$ と $f_n$ を用いて表せ。 (3) $a_n = \frac{f_{n+1}}{f_n}$ により定まる数列 $\{a_n\}$ について、$a_n$ と $a_{n+1}$ の大小関係を調べよ。
2025/6/5
1. 問題の内容
正の整数 に対して、A, B, C の 3 種類の文字から重複を許して 個の文字を 1 列に並べるとき、A と B が隣り合わない並べ方の総数を とする。
(1) A と B が隣り合わない並べ方のうち、 番目が A または B であるものを 通り、 番目が C であるものを 通りとする。このとき、 と を と を用いて表せ。
(2) 数列 に対して、 を と を用いて表せ。
(3) により定まる数列 について、 と の大小関係を調べよ。
2. 解き方の手順
(1) と を と で表す。
番目が A または B である並べ方は、 番目が A または B である 通りのそれぞれに対して、末尾に A または C を付加できる。また、 番目が C である 通りのそれぞれに対して、末尾に A または B を付加できる。したがって、
番目が C である並べ方は、 番目が A または B である 通りのそれぞれに対して、末尾に C を付加できる。また、 番目が C である 通りのそれぞれに対して、末尾に C を付加できる。したがって、
(2) を と で表す。
であるから、
(1) より、
したがって、
を代入すると、
また、 であるから、
(3) と の大小関係を調べる。
であるから、
, より、
を解くと、
より、
,
より、 は減少する。
より、 であるので、 である。
の符号は の符号と同じである。
が単調減少で、 なので、どこかで となる。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2)
(3) ある までは で、 となるが、ある 以降は となる。ただし、。