与えられた変数 $x$ と $y$ のデータに基づいて、表の空欄を埋め、平均値、分散、標準偏差、相関係数を計算し、データの相関関係を評価する。

確率論・統計学統計平均分散標準偏差相関係数データ解析
2025/6/5

1. 問題の内容

与えられた変数 xxyy のデータに基づいて、表の空欄を埋め、平均値、分散、標準偏差、相関係数を計算し、データの相関関係を評価する。

2. 解き方の手順

(1) 平均値の計算:
xx の平均 xˉ\bar{x} は、xx の合計をデータの個数で割ることで求めます。
xˉ=24+27+22+26+17+226=1386=23\bar{x} = \frac{24 + 27 + 22 + 26 + 17 + 22}{6} = \frac{138}{6} = 23
yy の平均 yˉ\bar{y} は、yy の合計をデータの個数で割ることで求めます。
yˉ=13+20+9+16+12+206=906=15\bar{y} = \frac{13 + 20 + 9 + 16 + 12 + 20}{6} = \frac{90}{6} = 15
(2) 分散の計算:
xx の偏差: 各 xx の値から xˉ\bar{x} を引いた値。
xx の偏差: 2423=1,2723=4,2223=1,2623=3,1723=6,2223=124-23=1, 27-23=4, 22-23=-1, 26-23=3, 17-23=-6, 22-23=-1
yy の偏差: 各 yy の値から yˉ\bar{y} を引いた値。
yy の偏差: 1315=2,2015=5,915=6,1615=1,1215=3,2015=513-15=-2, 20-15=5, 9-15=-6, 16-15=1, 12-15=-3, 20-15=5
(xx の偏差)2^2: 各 xx の偏差を二乗した値。
(xx の偏差)2^2: 12=1,42=16,(1)2=1,32=9,(6)2=36,(1)2=11^2=1, 4^2=16, (-1)^2=1, 3^2=9, (-6)^2=36, (-1)^2=1
(yy の偏差)2^2: 各 yy の偏差を二乗した値。
(yy の偏差)2^2: (2)2=4,52=25,(6)2=36,12=1,(3)2=9,52=25(-2)^2=4, 5^2=25, (-6)^2=36, 1^2=1, (-3)^2=9, 5^2=25
xx の偏差と yy の偏差の積: 各データポイントにおける xx の偏差と yy の偏差を掛け合わせた値。
偏差の積: 1(2)=2,45=20,1(6)=6,31=3,6(3)=18,15=51*(-2)=-2, 4*5=20, -1*(-6)=6, 3*1=3, -6*(-3)=18, -1*5=-5
(xx の偏差)2^2の合計: 1+16+1+9+36+1=641+16+1+9+36+1=64
(yy の偏差)2^2の合計: 4+25+36+1+9+25=1004+25+36+1+9+25=100
偏差の積の合計: 2+20+6+3+185=40-2+20+6+3+18-5=40
xx の分散 VxV_x: (xixˉ)2N=646=323\frac{\sum (x_i - \bar{x})^2}{N} = \frac{64}{6} = \frac{32}{3}
yy の分散 VyV_y: (yiyˉ)2N=1006=503\frac{\sum (y_i - \bar{y})^2}{N} = \frac{100}{6} = \frac{50}{3}
(3) 標準偏差の計算:
xx の標準偏差 σx\sigma_x: Vx=323=463\sqrt{V_x} = \sqrt{\frac{32}{3}} = \frac{4\sqrt{6}}{3}
yy の標準偏差 σy\sigma_y: Vy=503=563\sqrt{V_y} = \sqrt{\frac{50}{3}} = \frac{5\sqrt{6}}{3}
(4) 相関係数の計算:
相関係数 rr:
r=(xixˉ)(yiyˉ)(xixˉ)2(yiyˉ)2=4064100=406400=4080=12=0.5r = \frac{\sum (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{\sqrt{\sum (x_i - \bar{x})^2 \sum (y_i - \bar{y})^2}} = \frac{40}{\sqrt{64 * 100}} = \frac{40}{\sqrt{6400}} = \frac{40}{80} = \frac{1}{2} = 0.5
(5) データの相関関係の評価:
相関係数 r=0.5r = 0.500 に近く、正の相関が弱いことを示しています。

3. 最終的な答え

(1) 平均値:
xx の平均: 23
yy の平均: 15
(2) 分散:
xx の分散: 323\frac{32}{3}
yy の分散: 503\frac{50}{3}
(3) 標準偏差:
xx の標準偏差: 463\frac{4\sqrt{6}}{3}
yy の標準偏差: 563\frac{5\sqrt{6}}{3}
(4) 相関係数:
r=0.5r = 0.5
(5) データの相関関係:
① 正の相関が弱い

「確率論・統計学」の関連問題

白玉2つと赤玉5つが入っている袋から1個の玉を取り出し、色を調べてから袋に戻す操作を40回繰り返す。白玉を取り出す回数 $X$ は二項分布 $B(n, p)$ に従う。 (1) $n$ と $p$ を...

確率二項分布期待値分散標準偏差
2025/6/6

1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚あります。1が4枚、2が3枚、3が2枚、4が1枚です。この中からランダムに1枚を選び、そのカードに書かれた数をXとします。Xの期待値E(X)、X^2の期待...

期待値分散確率分布
2025/6/6

8人を指定された人数でいくつかのグループに分ける場合の数を計算する問題です。 (1) 8人をA, B, C, Dの4つの組に、2人ずつ分ける場合の数を求める。 (2) 8人を2人ずつの4つの組に分ける...

組み合わせ場合の数順列二項係数
2025/6/6

確率変数 $X$ の期待値が $E[X] = \frac{5}{2}$、分散が $V[X] = \frac{5}{4}$ であるとき、確率変数 $-2X+3$ の期待値、分散、標準偏差を求める。

期待値分散標準偏差確率変数線形性
2025/6/6

1と書かれたカードが4枚、2と書かれたカードが3枚、3と書かれたカードが2枚、4と書かれたカードが1枚、合計10枚のカードがある。この中から無作為に1枚カードを取り出し、取り出したカードに書かれた数を...

期待値分散確率変数確率分布
2025/6/6

大小中3個のサイコロを投げるとき、以下の条件を満たす場合はそれぞれ何通りあるか。 (1) 目がすべて異なる (2) 少なくとも2個が同じ目 (3) 目の積が3の倍数 (4) 目の和が奇数

確率組み合わせサイコロ場合の数
2025/6/6

大小中3個のサイコロを投げたとき、以下の条件を満たす場合の数をそれぞれ求めます。 (1) 目がすべて異なる (2) 少なくとも2個が同じ目 (3) 目の積が3の倍数 (4) 目の和が奇数

確率場合の数サイコロ組み合わせ
2025/6/6

大小中3個のサイコロを投げるとき、以下の事象が起こる場合の数をそれぞれ求める問題です。 (1) 目の数が全て異なる (2) 少なくとも2個のサイコロの目が同じ (3) 目の積が3の倍数 (4) 目の和...

場合の数確率サイコロ組み合わせ一筆書き
2025/6/6

## 1. 問題の内容

確率四分位数四分位範囲硬貨サイコロデータ分析
2025/6/6

大小中3個のサイコロを投げるとき、以下の条件を満たす場合の数をそれぞれ求めます。 (1) 目の出方がすべて異なる。 (2) 少なくとも2個が同じ目である。 (3) 目の積が3の倍数である。 (4) 目...

確率場合の数サイコロ組み合わせ
2025/6/6