1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚あります。1が4枚、2が3枚、3が2枚、4が1枚です。この中からランダムに1枚を選び、そのカードに書かれた数をXとします。Xの期待値E(X)、X^2の期待値E(X^2)、分散V(X)、および√V(X)を求める問題です。

確率論・統計学期待値分散確率分布
2025/6/6

1. 問題の内容

1から4までの数字が書かれたカードが合計10枚あります。1が4枚、2が3枚、3が2枚、4が1枚です。この中からランダムに1枚を選び、そのカードに書かれた数をXとします。Xの期待値E(X)、X^2の期待値E(X^2)、分散V(X)、および√V(X)を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、確率変数Xが各値を取る確率を求めます。
- X = 1 となる確率: P(X=1)=410=25P(X=1) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
- X = 2 となる確率: P(X=2)=310P(X=2) = \frac{3}{10}
- X = 3 となる確率: P(X=3)=210=15P(X=3) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
- X = 4 となる確率: P(X=4)=110P(X=4) = \frac{1}{10}
次に、期待値E(X)を計算します。
E(X)=i=14iP(X=i)=125+2310+315+4110=410+610+610+410=2010=2E(X) = \sum_{i=1}^{4} i \cdot P(X=i) = 1 \cdot \frac{2}{5} + 2 \cdot \frac{3}{10} + 3 \cdot \frac{1}{5} + 4 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4}{10} + \frac{6}{10} + \frac{6}{10} + \frac{4}{10} = \frac{20}{10} = 2
次に、E(X^2)を計算します。
E(X2)=i=14i2P(X=i)=1225+22310+3215+42110=25+1210+95+1610=410+1210+1810+1610=5010=5E(X^2) = \sum_{i=1}^{4} i^2 \cdot P(X=i) = 1^2 \cdot \frac{2}{5} + 2^2 \cdot \frac{3}{10} + 3^2 \cdot \frac{1}{5} + 4^2 \cdot \frac{1}{10} = \frac{2}{5} + \frac{12}{10} + \frac{9}{5} + \frac{16}{10} = \frac{4}{10} + \frac{12}{10} + \frac{18}{10} + \frac{16}{10} = \frac{50}{10} = 5
次に、分散V(X)を計算します。
V(X)=E(X2)(E(X))2=522=54=1V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = 5 - 2^2 = 5 - 4 = 1
最後に、√V(X)を計算します。
V(X)=1=1\sqrt{V(X)} = \sqrt{1} = 1

3. 最終的な答え

- E(X) = 2
- E(X^2) = 5
- V(X) = 1
- √(V(X)) = 1

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