確率変数 $X$ の期待値が $E[X] = \frac{5}{2}$、分散が $V[X] = \frac{5}{4}$ であるとき、確率変数 $-2X+3$ の期待値、分散、標準偏差を求める。

確率論・統計学期待値分散標準偏差確率変数線形性
2025/6/6

1. 問題の内容

確率変数 XX の期待値が E[X]=52E[X] = \frac{5}{2}、分散が V[X]=54V[X] = \frac{5}{4} であるとき、確率変数 2X+3-2X+3 の期待値、分散、標準偏差を求める。

2. 解き方の手順

期待値の線形性より、
E[aX+b]=aE[X]+bE[aX+b] = aE[X] + b が成り立つ。
したがって、
E[2X+3]=2E[X]+3=2×52+3=5+3=2E[-2X+3] = -2E[X] + 3 = -2 \times \frac{5}{2} + 3 = -5 + 3 = -2
分散の性質より、
V[aX+b]=a2V[X]V[aX+b] = a^2 V[X] が成り立つ。
したがって、
V[2X+3]=(2)2V[X]=4×54=5V[-2X+3] = (-2)^2 V[X] = 4 \times \frac{5}{4} = 5
標準偏差は分散の平方根なので、
σ[2X+3]=V[2X+3]=5\sigma[-2X+3] = \sqrt{V[-2X+3]} = \sqrt{5}

3. 最終的な答え

期待値: 2-2
分散: 55
標準偏差: 5\sqrt{5}

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