袋の中に赤玉が6個、白玉が4個入っている。この袋から玉を1個ずつ2回取り出す。取り出した2個の玉の色が同じである確率を、以下の2つの場合について求めよ。 (1) 1回目に取り出した玉を袋に戻してから、2個目を取り出す場合(復元抽出)。 (2) 1回目に取り出した玉を袋に戻さずに、2個目を取り出す場合(非復元抽出)。

確率論・統計学確率確率変数独立試行復元抽出非復元抽出
2025/6/5

1. 問題の内容

袋の中に赤玉が6個、白玉が4個入っている。この袋から玉を1個ずつ2回取り出す。取り出した2個の玉の色が同じである確率を、以下の2つの場合について求めよ。
(1) 1回目に取り出した玉を袋に戻してから、2個目を取り出す場合(復元抽出)。
(2) 1回目に取り出した玉を袋に戻さずに、2個目を取り出す場合(非復元抽出)。

2. 解き方の手順

(1) 復元抽出の場合
1回目と2回目の試行は独立である。
- 2個とも赤玉である確率:
1回目に赤玉を取り出す確率は 610\frac{6}{10}
2回目に赤玉を取り出す確率は 610\frac{6}{10}
したがって、2個とも赤玉である確率は 610×610=36100\frac{6}{10} \times \frac{6}{10} = \frac{36}{100}
- 2個とも白玉である確率:
1回目に白玉を取り出す確率は 410\frac{4}{10}
2回目に白玉を取り出す確率は 410\frac{4}{10}
したがって、2個とも白玉である確率は 410×410=16100\frac{4}{10} \times \frac{4}{10} = \frac{16}{100}
2個の玉の色が同じである確率は、2個とも赤玉である確率と2個とも白玉である確率の和である。
P(同じ色)=36100+16100=52100=1325P(\text{同じ色}) = \frac{36}{100} + \frac{16}{100} = \frac{52}{100} = \frac{13}{25}
(2) 非復元抽出の場合
1回目と2回目の試行は独立ではない。
- 2個とも赤玉である確率:
1回目に赤玉を取り出す確率は 610\frac{6}{10}
1回目に赤玉を取り出した後、2回目に赤玉を取り出す確率は 59\frac{5}{9}
したがって、2個とも赤玉である確率は 610×59=3090\frac{6}{10} \times \frac{5}{9} = \frac{30}{90}
- 2個とも白玉である確率:
1回目に白玉を取り出す確率は 410\frac{4}{10}
1回目に白玉を取り出した後、2回目に白玉を取り出す確率は 39\frac{3}{9}
したがって、2個とも白玉である確率は 410×39=1290\frac{4}{10} \times \frac{3}{9} = \frac{12}{90}
2個の玉の色が同じである確率は、2個とも赤玉である確率と2個とも白玉である確率の和である。
P(同じ色)=3090+1290=4290=715P(\text{同じ色}) = \frac{30}{90} + \frac{12}{90} = \frac{42}{90} = \frac{7}{15}

3. 最終的な答え

(1) 復元抽出の場合: 1325\frac{13}{25}
(2) 非復元抽出の場合: 715\frac{7}{15}

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