3次関数 $f(x) = ax^3 + bx^2 + cx + d$ ($a \ne 0$) が与えられています。 (1) $f(x)$ が極値を持つための条件を求めます。 (2) グラフ $C$ が変曲点を必ず1つ持ち、かつ変曲点に関して対称であることを示します。 (3) (1) の条件が満たされているとき、変曲点の $x$ 座標を $p$ とし、極値を取る点の $x$ 座標を $p \pm q$ ($q > 0$) とします。$q$ を $a, b, c, d$ のうち必要なものを用いて表し、$f(p+q) - f(p)$ を $a, q$ を用いて表します。
2025/6/5
1. 問題の内容
3次関数 () が与えられています。
(1) が極値を持つための条件を求めます。
(2) グラフ が変曲点を必ず1つ持ち、かつ変曲点に関して対称であることを示します。
(3) (1) の条件が満たされているとき、変曲点の 座標を とし、極値を取る点の 座標を () とします。 を のうち必要なものを用いて表し、 を を用いて表します。
2. 解き方の手順
(1) が極値を持つためには、導関数 が異なる2つの実数解を持つ必要があります。
の判別式 が条件となります。
したがって、 が極値を持つための条件です。
(2)
となる の値は、 であり、これは変曲点の 座標です。
3次関数は変曲点を必ず1つ持ちます。
変曲点の座標を とすると、 です。
を に関して対称な関数であることを示すには、 を示せば良いです。
ここで、 より、 なので、
したがって、 は変曲点について対称です。
(3) の解は、
変曲点の 座標は なので、
したがって、
より、
(証明略)
ここで ではないため、
を利用して計算すると
3. 最終的な答え
(1)
(2) は変曲点を必ず1つ持ち、その変曲点に関して対称である。(証明は上記参照)
(3) ,