3次関数 $f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x - 2$ について、以下の問いに答える。 (1) 導関数 $f'(x)$ を求め、極大値、極小値を求める。 (2) $0 \le x \le a$ における $f(x)$ の最大値が $f(x)$ の極大値と一致する時の $a$ の範囲を求める。 (3) 方程式 $f(x) = k$ が異なる正の解を2つ持つときの定数 $k$ の範囲を求める。
2025/6/5
1. 問題の内容
3次関数 について、以下の問いに答える。
(1) 導関数 を求め、極大値、極小値を求める。
(2) における の最大値が の極大値と一致する時の の範囲を求める。
(3) 方程式 が異なる正の解を2つ持つときの定数 の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) 導関数を計算する。
となるのは
増減表を書くと、
のとき極大値
のとき極小値
したがって、 のとき極大値5, のとき極小値-27。
(2) における の最大値が の極大値5と一致するとき、 が区間内に含まれ、 が区間外にあることが必要。
より
また、 である必要がある。なぜなら、 だと、における最大値は、5ではない可能性があるからである。
よって、
(3) が異なる正の解を2つ持つためには、のグラフとのグラフが2点で交わればよい。
のとき極大値 5, のとき極小値 -27
より、で2つの解を持つためには、極小値より大きく、極大値以下である必要がある。
とでそれぞれ異なる解を持つ場合、もしくはで解を持ち、とのいずれかで解を持つ場合を考える。
グラフから判断すると、のとき、で重解を持ち、で異なる解を持つ。
のとき、3つの異なる実数解を持ち、2つは正の解となる。
のとき、を解に持つので正の解は2つにならない。
したがって、
よって、 が異なる正の解を2つ持つとき、のときに2つの正の解を持つ。
の異なる正の解が2個であるとき、 である。
は、 で2個の解を持つ。
が異なる正の解を2つ持つとき、のときに2つの正の解を持つ。
のとき、
3. 最終的な答え
(1)
極大値: 5 (x=1のとき)
極小値: -27 (x=5のとき)
(2)
(3)