関数 $f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x + 7$ について、以下の問いに答えます。 (1) $f(x)$ の増減を調べ、極値を求め、極値をとるときの $x$ の値を求めます。 (2) $k$ を定数とするとき、$x$ の3次方程式 $f(x) = k$ が異なる3つの正の実数解をもつような $k$ のとり得る値の範囲を求めます。

解析学微分増減極値三次関数方程式グラフ
2025/6/6

1. 問題の内容

関数 f(x)=x39x2+15x+7f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x + 7 について、以下の問いに答えます。
(1) f(x)f(x) の増減を調べ、極値を求め、極値をとるときの xx の値を求めます。
(2) kk を定数とするとき、xx の3次方程式 f(x)=kf(x) = k が異なる3つの正の実数解をもつような kk のとり得る値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) f(x)f(x) の増減と極値を求める手順
* f(x)f(x) を微分して、f(x)f'(x) を求めます。
* f(x)=0f'(x) = 0 となる xx の値を求めます。これが極値の候補となる xx の値です。
* f(x)f'(x) の符号の変化を調べ、増減表を作成します。
* 増減表から極大値、極小値を特定し、それぞれの極値をとる xx の値を求めます。
(2) f(x)=kf(x) = k が異なる3つの正の実数解をもつ kk の範囲を求める手順
* y=f(x)y = f(x) のグラフを描きます。(または、増減表からグラフの概形を把握します)
* y=ky = k のグラフ(xx軸に平行な直線)を描きます。
* y=f(x)y = f(x) のグラフと y=ky = k のグラフが異なる3つの正の xx 座標で交わるような kk の範囲を求めます。これは、極大値と極小値の間で kk が変化する場合に起こります。ただし、3つの解が全て正となるように kk の範囲を絞る必要があります。
(1) の計算
f(x)=x39x2+15x+7f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x + 7
f(x)=3x218x+15f'(x) = 3x^2 - 18x + 15
f(x)=3(x26x+5)f'(x) = 3(x^2 - 6x + 5)
f(x)=3(x1)(x5)f'(x) = 3(x - 1)(x - 5)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=1,5x = 1, 5 のときです。
x<1x < 1 のとき f(x)>0f'(x) > 0
1<x<51 < x < 5 のとき f(x)<0f'(x) < 0
x>5x > 5 のとき f(x)>0f'(x) > 0
したがって、x=1x = 1 で極大値、 x=5x = 5 で極小値をとります。
f(1)=19+15+7=14f(1) = 1 - 9 + 15 + 7 = 14
f(5)=125225+75+7=18f(5) = 125 - 225 + 75 + 7 = -18
(2) の計算
f(x)=kf(x) = k が異なる3つの正の実数解を持つためには、
f(0)=7f(0) = 7 であることと、f(1)=14f(1)=14 が極大値、f(5)=18f(5)=-18が極小値であることから、kk7<k<147 < k < 14を満たす必要があります。

3. 最終的な答え

(1)
x=1x=1のとき極大値1414
x=5x=5のとき極小値18-18
(2)
7<k<147 < k < 14

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