問題は、$\lim_{h \to 0} (1+h)^{\frac{1}{h}} = e$ を用いて、 $(e^x)'$ と $(\log x)'$ を求めることです。

解析学微分指数関数対数関数合成関数の微分法極限
2025/6/7

1. 問題の内容

問題は、limh0(1+h)1h=e\lim_{h \to 0} (1+h)^{\frac{1}{h}} = e を用いて、 (ex)(e^x)'(logx)(\log x)' を求めることです。

2. 解き方の手順

(1) (ex)(e^x)' を求める。
y=exy = e^x とおく。両辺の自然対数をとると、
logy=log(ex)=x\log y = \log(e^x) = x
両辺を xx で微分する。左辺は yy の関数なので、合成関数の微分法を使う。
1ydydx=1\frac{1}{y} \frac{dy}{dx} = 1
dydx=y\frac{dy}{dx} = y
y=exy = e^x を代入すると、
dydx=ex\frac{dy}{dx} = e^x
したがって、 (ex)=ex(e^x)' = e^x
(2) (logx)(\log x)' を求める。
y=logxy = \log x とおく。指数関数にすると、
ey=xe^y = x
両辺を xx で微分する。左辺は yy の関数なので、合成関数の微分法を使う。
eydydx=1e^y \frac{dy}{dx} = 1
dydx=1ey\frac{dy}{dx} = \frac{1}{e^y}
ey=xe^y = x を代入すると、
dydx=1x\frac{dy}{dx} = \frac{1}{x}
したがって、 (logx)=1x(\log x)' = \frac{1}{x}

3. 最終的な答え

(ex)=ex(e^x)' = e^x
(logx)=1x(\log x)' = \frac{1}{x}

「解析学」の関連問題

次の関数を微分する問題です。 (1) $y = 3^x$ (2) $y = (\frac{1}{2})^x$

微分指数関数対数
2025/6/7

与えられた3つの関数を微分する問題です。 (1) $y = x^2 \log x$ (2) $y = \log (4x + 3)$ (3) $y = \log (-2x)$

微分対数関数合成関数の微分積の微分
2025/6/7

問題2では、逆三角関数の導関数を求める問題です。具体的には、(1) $arcsin(2x)$、(2) $arccos(x^2 - 1)$、(3) $arctan(\sqrt{x})$ の導関数を求めま...

微分導関数逆三角関数連鎖律対数微分
2025/6/7

与えられた関数を微分する問題です。 (7) $y = \frac{e^x}{x^2}$ (8) $y = \frac{x}{e^x}$ (9) $y = \frac{1}{\sqrt[3]{e^x}}...

微分関数の微分商の微分公式指数関数
2025/6/7

$\arcsin(\cos(\frac{16\pi}{5}))$ を計算します。

三角関数逆三角関数弧度法
2025/6/7

次の関数を微分せよ。 (1) $y = e^{3x}$ (2) $y = xe^x$ (3) $y = e^x \cos x$ (4) $y = e^x \tan x$ (5) $y = e^{2x}...

微分指数関数三角関数合成関数積の微分
2025/6/7

次の2つの関数を微分する問題です。 (1) $y = e^{3x}$ (2) $y = xe^x$

微分指数関数合成関数の微分積の微分
2025/6/7

関数 $f(x) = \exp(\sin x)$ の $x=0$ における2次の漸近展開を求める問題です。

テイラー展開漸近展開微分指数関数三角関数
2025/6/7

次の極限値を求めます。 (1) $\lim_{\theta \to 0} \frac{\sin 3\theta}{2\theta}$ (2) $\lim_{\theta \to 0} \frac{\t...

極限三角関数ロピタルの定理
2025/6/7

2つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 0} \frac{2\sqrt{1+x} - 2 - x}{x^2}$ (2) $\lim_{x \to 0} \frac{(1-\co...

極限ロピタルの定理テイラー展開
2025/6/7