関数 $f(x) = e^{-x} \sin x$ (ただし $x > 0$)について、以下の問題を解きます。 (1) $f(x)$ の最大値と最小値、およびそのときの $x$ の値を求めます。 (2) 方程式 $f(x) = a$ の異なる正の実数解が2個であるとき、$a$ の値の範囲を求めます。ただし、$a > 0$ とします。
2025/6/5
1. 問題の内容
関数 (ただし )について、以下の問題を解きます。
(1) の最大値と最小値、およびそのときの の値を求めます。
(2) 方程式 の異なる正の実数解が2個であるとき、 の値の範囲を求めます。ただし、 とします。
2. 解き方の手順
(1)
の最大値と最小値を求めるために、まず導関数 を計算します。
となる を求めます。
より、 となる を探します。
(nは整数)
より、
次に、 を計算します。
のとき、
よって、 で極大値をとります。
極大値
のとき、
よって、 で極小値をとります。
極小値
は、 で、 のとき となり、 は振動しながら0に近づきます。
で最大値 を取ります。
最小値は存在しません。
(2)
が異なる正の実数解を2個持つためには、グラフ と直線 が2つの交点を持てば良いです。
は で最大値 を取り、 で となります。
また、 である必要があります。
したがって、
3. 最終的な答え
(1) 最大値: (x = のとき)
最小値:なし
(2)