(1) 等比数列 $\{a_n\}$ において、初めの3項の和が26、次の3項の和が702であるとき、一般項 $a_n$ を求める。ただし、公比は実数とする。 (2) 異なる2つの実数 $a, b$ に対して、$a, 2, b$ がこの順で等比数列であり、$\frac{1}{2}, \frac{1}{b}, \frac{1}{a}$ がこの順で等差数列であるとき、$a, b$ の値を求める。

代数学数列等比数列等差数列連立方程式代数
2025/6/5

1. 問題の内容

(1) 等比数列 {an}\{a_n\} において、初めの3項の和が26、次の3項の和が702であるとき、一般項 ana_n を求める。ただし、公比は実数とする。
(2) 異なる2つの実数 a,ba, b に対して、a,2,ba, 2, b がこの順で等比数列であり、12,1b,1a\frac{1}{2}, \frac{1}{b}, \frac{1}{a} がこの順で等差数列であるとき、a,ba, b の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
等比数列の初項を aa、公比を rr とする。
与えられた条件より、
a+ar+ar2=26a + ar + ar^2 = 26 ...(1)
ar3+ar4+ar5=702ar^3 + ar^4 + ar^5 = 702 ...(2)
(2)を r3r^3 でくくると
r3(a+ar+ar2)=702r^3(a + ar + ar^2) = 702 ...(3)
(3)に(1)を代入すると
26r3=70226r^3 = 702
r3=70226=27r^3 = \frac{702}{26} = 27
r=3r = 3
これを(1)に代入すると
a+3a+9a=26a + 3a + 9a = 26
13a=2613a = 26
a=2a = 2
したがって、一般項は an=arn1=23n1a_n = ar^{n-1} = 2 \cdot 3^{n-1}
(2)
a,2,ba, 2, b が等比数列であるから、22aabb の幾何平均である。したがって、
22=ab2^2 = ab
ab=4ab = 4 ...(4)
12,1b,1a\frac{1}{2}, \frac{1}{b}, \frac{1}{a} が等差数列であるから、1b\frac{1}{b}12\frac{1}{2}1a\frac{1}{a} の算術平均である。したがって、
2b=12+1a\frac{2}{b} = \frac{1}{2} + \frac{1}{a}
2b=a+22a\frac{2}{b} = \frac{a+2}{2a}
4a=b(a+2)4a = b(a+2)
4a=ab+2b4a = ab + 2b ...(5)
(4)より ab=4ab=4 なので(5)に代入すると
4a=4+2b4a = 4 + 2b
2a=2+b2a = 2 + b
b=2a2b = 2a - 2 ...(6)
(4)に(6)を代入すると
a(2a2)=4a(2a-2) = 4
2a22a=42a^2 - 2a = 4
2a22a4=02a^2 - 2a - 4 = 0
a2a2=0a^2 - a - 2 = 0
(a2)(a+1)=0(a-2)(a+1) = 0
a=2,1a = 2, -1
a=2a=2 のとき、(6)より b=2(2)2=2b = 2(2) - 2 = 2
a=1a=-1 のとき、(6)より b=2(1)2=4b = 2(-1) - 2 = -4
aabbは異なるので、a=2,b=2a=2, b=2 は不適。
したがって、a=1,b=4a = -1, b = -4

3. 最終的な答え

(1) an=23n1a_n = 2 \cdot 3^{n-1}
(2) a=1,b=4a = -1, b = -4

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