2次関数 $y = x^2 - 4x + 5$ において、$0 \le x \le a$ の範囲での最大値と最小値を、$a$ が以下の範囲にある場合にそれぞれ求めよ。 (i) $0 < a < 2$ のとき (ii) $2 < a < 4$ のとき (iii) $a > 4$ のとき

代数学二次関数最大値最小値平方完成場合分け
2025/6/6

1. 問題の内容

2次関数 y=x24x+5y = x^2 - 4x + 5 において、0xa0 \le x \le a の範囲での最大値と最小値を、aa が以下の範囲にある場合にそれぞれ求めよ。
(i) 0<a<20 < a < 2 のとき
(ii) 2<a<42 < a < 4 のとき
(iii) a>4a > 4 のとき

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成して、頂点の座標を求める。
y=x24x+5=(x2)24+5=(x2)2+1y = x^2 - 4x + 5 = (x-2)^2 - 4 + 5 = (x-2)^2 + 1
したがって、頂点の座標は (2,1)(2, 1) である。下に凸な放物線であり、軸は x=2x = 2 である。
(i) 0<a<20 < a < 2 のとき
区間 0xa0 \le x \le a は軸 x=2x=2 の左側にある。したがって、
最小値は x=ax=a のときで、y=a24a+5y = a^2 - 4a + 5
最大値は x=0x=0 のときで、y=024(0)+5=5y = 0^2 - 4(0) + 5 = 5
(ii) 2<a<42 < a < 4 のとき
区間 0xa0 \le x \le a は軸 x=2x=2 を含む。したがって、
最小値は x=2x=2 のときで、y=1y = 1
最大値は x=0x=0 のときか、x=ax=a のときか、aa が2に近いほどx=0x=0が最大値を取るので場合分けをする。
f(0)=5f(0) = 5f(a)=a24a+5f(a) = a^2 - 4a + 5
5(a24a+5)=a2+4a=a(4a)5 - (a^2 - 4a + 5) = -a^2 + 4a = a(4-a)
2<a<42 < a < 4 より、a>0a > 0 かつ 4a>04-a > 0 なので、a(4a)>0a(4-a) > 0
したがって、f(0)>f(a)f(0) > f(a) なので、最大値は x=0x=0 のときで、y=5y = 5
(iii) a>4a > 4 のとき
区間 0xa0 \le x \le a は軸 x=2x=2 を含む。
最小値は x=2x=2 のときで、y=1y = 1
最大値は x=0x=0 のときか、x=ax=a のとき。
f(0)=5f(0) = 5f(a)=a24a+5f(a) = a^2 - 4a + 5
f(a)f(0)=a24af(a) - f(0) = a^2 - 4a
a>4a > 4 より、a24a=a(a4)>0a^2 - 4a = a(a-4) > 0
したがって、f(a)>f(0)f(a) > f(0) なので、最大値は x=ax=a のときで、y=a24a+5y = a^2 - 4a + 5

3. 最終的な答え

(i) 0<a<20 < a < 2 のとき
最大値: 55
最小値: a24a+5a^2 - 4a + 5
(ii) 2<a<42 < a < 4 のとき
最大値: 55
最小値: 11
(iii) a>4a > 4 のとき
最大値: a24a+5a^2 - 4a + 5
最小値: 11

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