まず、等差数列の一般項を an=a+(n−1)d とおく。ここで、a は初項、d は公差である。 与えられた条件から、
a2=a+d=43 (1) S9=29(2a+8d)=9(a+4d)=306 (2) (2) より、 a+4d=9306=34 (3) (3) - (1) より、3d=34−43=−9 なので、d=−3。 (1) に代入して、a+(−3)=43 より、a=46。 したがって、一般項は an=46+(n−1)(−3)=46−3n+3=49−3n。 (1) an=0 となる n が存在するかを調べる。 49−3n=0 を解くと、3n=49 より、n=349。 これは整数ではないので、0 はこの数列の項として存在しない。
(2) 和が最大になるのは、an>0 である最大の n までの和である。 an=49−3n>0 を解くと、3n<49 より、n<349=16.333...。 よって、n=16 のとき an>0 であり、n=17 のとき an<0 となる。 したがって、初項から第 16 項までの和が最大となる。
S16=216(2(46)+15(−3))=8(92−45)=8(47)=376。 (3) 初項から第 25 項までの絶対値の和を求める。
an=49−3n であるから、a16=49−3(16)=49−48=1、a17=49−3(17)=49−51=−2。 a25=49−3(25)=49−75=−26。 a1,…,a16 は正であり、a17,…,a25 は負である。 ∑n=125∣an∣=∑n=116an−∑n=1725an。 ∑n=116an=S16=376。 ∑n=125an=S25=225(2(46)+24(−3))=225(92−72)=225(20)=250。 ∑n=1725an=S25−S16=250−376=−126。 したがって、∑n=125∣an∣=376−(−126)=376+126=502。