大人5人と子供4人の中から3人を選ぶ。 (ア) 3人全員が大人である選び方の総数を求める。 (イ) 選ばれた3人の中に大人も子供も含まれている選び方の総数を求める。

確率論・統計学組み合わせ場合の数組み合わせの計算
2025/6/6

1. 問題の内容

大人5人と子供4人の中から3人を選ぶ。
(ア) 3人全員が大人である選び方の総数を求める。
(イ) 選ばれた3人の中に大人も子供も含まれている選び方の総数を求める。

2. 解き方の手順

(ア) 3人全員が大人である選び方:
5人の大人の中から3人を選ぶ組み合わせの数を求める。組み合わせの公式は nCr=n!r!(nr)!nCr = \frac{n!}{r!(n-r)!} で表される。ここで nn は全体の数、rr は選ぶ数である。
大人5人から3人を選ぶ組み合わせは 5C3_5C_3 と表され、
5C3=5!3!(53)!=5!3!2!=5×4×3×2×1(3×2×1)(2×1)=5×42=10_5C_3 = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1)(2 \times 1)} = \frac{5 \times 4}{2} = 10通り。
(イ) 大人も子供も含まれる選び方:
全体から3人を選ぶ選び方の総数から、3人全員が大人である選び方を引けばよい。全体から3人を選ぶ選び方は、9人から3人を選ぶ組み合わせで9C3_9C_3と表される。
9C3=9!3!(93)!=9!3!6!=9×8×7×6!(3×2×1)×6!=9×8×73×2×1=3×4×7=84_9C_3 = \frac{9!}{3!(9-3)!} = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6!}{(3 \times 2 \times 1) \times 6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84通り。
3人全員が子供である選び方:4人の中から3人を選ぶ組み合わせの数を求める。
4C3=4!3!(43)!=4×3×2×1(3×2×1)(1)=4_4C_3 = \frac{4!}{3!(4-3)!} = \frac{4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1)(1)} = 4通り
3人全員が大人である選び方は10通りだった。
大人も子供も含まれる選び方 = 全体から3人を選ぶ選び方 - 3人全員が大人である選び方 - 3人全員が子供である選び方
=84104=70= 84 - 10 - 4 = 70通り。
もう一つの解き方:
大人も子供も含まれる選び方 = (大人2人、子供1人) + (大人1人、子供2人) + (大人0人、子供3人)
大人2人、子供1人の選び方は、 5C2×4C1=5×42×1×4=10×4=40_5C_2 \times _4C_1 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} \times 4 = 10 \times 4 = 40通り
大人1人、子供2人の選び方は、 5C1×4C2=5×4×32×1=5×6=30_5C_1 \times _4C_2 = 5 \times \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 5 \times 6 = 30通り
大人0人、子供3人の選び方は、 5C0×4C3=1×4=4_5C_0 \times _4C_3 = 1 \times 4 = 4通り
これらを足すと40 + 30 + 4 = 74通り
全体から3人を選ぶ選び方の総数から、3人全員が大人である選び方を引けばよい
全体から3人を選ぶ選び方は、9人から3人を選ぶ組み合わせで9C3_9C_3と表される。
9C3=9!3!(93)!=9!3!6!=9×8×7×6!(3×2×1)×6!=9×8×73×2×1=3×4×7=84_9C_3 = \frac{9!}{3!(9-3)!} = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6!}{(3 \times 2 \times 1) \times 6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84通り。
3人全員が大人である選び方は10通りだった。
したがって、84 - 10 = 74通り

3. 最終的な答え

(ア) 10通り
(イ) 74通り

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