与えられた問題は、主に組み合わせと順列に関するものです。具体的には、以下の5つの問題が含まれています。 (1) 0, 1, 2, 3, 4, 5 の6個の数字から3個を選んで3桁の自然数を作る場合の数を求める。 (2) 上記の条件で、偶数となる場合の数を求める。 (3) 男子2人(a, b)と女子4人(A, B, C, D)が1列に並ぶとき、両端が男子となる並び方の数を求める。 (4) 上記の条件で、男子aと女子Aが隣り合う並び方の数を求める。 (5) 父、母、子供3人の5人家族が丸いテーブルの周りに座る座り方の数を求める。 (6) 上記の条件で、両親が隣り合って座る座り方の数を求める。 (7) 男子5人、女子5人の中から4人の委員を選ぶ選び方の数を求める。 (8) 男子2人、女子2人を選ぶ選び方の数を求める。 (9) 男子から少なくとも1人選ぶ選び方の数を求める。 (10) 6人の生徒を3人ずつの2組に分ける分け方の数を求める。 (11) 10人の生徒を5人ずつの2組に分ける時、特定の2人が同じ組にならないような分け方の数を求める。

離散数学組み合わせ順列場合の数円順列二項係数
2025/6/7

1. 問題の内容

与えられた問題は、主に組み合わせと順列に関するものです。具体的には、以下の5つの問題が含まれています。
(1) 0, 1, 2, 3, 4, 5 の6個の数字から3個を選んで3桁の自然数を作る場合の数を求める。
(2) 上記の条件で、偶数となる場合の数を求める。
(3) 男子2人(a, b)と女子4人(A, B, C, D)が1列に並ぶとき、両端が男子となる並び方の数を求める。
(4) 上記の条件で、男子aと女子Aが隣り合う並び方の数を求める。
(5) 父、母、子供3人の5人家族が丸いテーブルの周りに座る座り方の数を求める。
(6) 上記の条件で、両親が隣り合って座る座り方の数を求める。
(7) 男子5人、女子5人の中から4人の委員を選ぶ選び方の数を求める。
(8) 男子2人、女子2人を選ぶ選び方の数を求める。
(9) 男子から少なくとも1人選ぶ選び方の数を求める。
(10) 6人の生徒を3人ずつの2組に分ける分け方の数を求める。
(11) 10人の生徒を5人ずつの2組に分ける時、特定の2人が同じ組にならないような分け方の数を求める。

2. 解き方の手順

(1) 3桁の自然数を作る場合
- 百の位は0以外なので、5通りの選び方があります。
- 十の位は百の位で選んだ数と0以外の数から選ぶので、5通りの選び方があります。
- 一の位は百の位と十の位で選んだ数以外の数から選ぶので、4通りの選び方があります。
- したがって、5×5×4=1005 \times 5 \times 4 = 100 通りとなります。
(2) 3桁の偶数を作る場合
- 一の位が偶数(0, 2, 4)の場合を考えます。
- 一の位が0のとき、百の位は1~5の5通り、十の位は残りの4通りなので、5×4=205 \times 4 = 20 通り。
- 一の位が2または4のとき、百の位は0, 2, 4を除いた4通り(0を除く)、十の位は残りの4通りなので、2×4×4=322 \times 4 \times 4 = 32 通り。
- よって、20+32=5220 + 32 = 52 通りとなります。
(3) 両端が男子の場合
- 両端の男子の選び方は 2×1=22 \times 1 = 2 通り。
- 残りの4人の並び方は 4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 通り。
- したがって、2×24=482 \times 24 = 48 通り。
(4) aとAが隣り合う場合
- aとAをひとまとめにして考えると、5人(aA, B, C, D, b または Aa, B, C, D, b)の並び方を考えます。
- aとAの並び方は2通り(aA, Aa)。
- 5人(aA or Aa, B, C, D, b)の並び方は 5!=5×4×3×2×1=1205! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 120 通り。
- したがって、2×120=2402 \times 120 = 240 通り。
(5) 円順列
- 5人の円順列なので、(51)!=4!=4×3×2×1=24(5-1)! = 4! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24 通り。
(6) 両親が隣り合う円順列
- 両親をひとまとめにして考えると、4人(両親, 子供1, 子供2, 子供3)の円順列。
- (41)!=3!=3×2×1=6(4-1)! = 3! = 3 \times 2 \times 1 = 6 通り。
- 両親の並び方は2通り。
- したがって、6×2=126 \times 2 = 12 通り。
(7) 委員の選び方
- 10人から4人を選ぶので、(104)=10!4!6!=10×9×8×74×3×2×1=210{10 \choose 4} = \frac{10!}{4!6!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 210 通り。
(8) 男子2人、女子2人を選ぶ場合
- 男子5人から2人を選ぶのは (52)=5!2!3!=5×42=10{5 \choose 2} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10 通り。
- 女子5人から2人を選ぶのも (52)=10{5 \choose 2} = 10 通り。
- したがって、10×10=10010 \times 10 = 100 通り。
(9) 男子から少なくとも1人選ぶ場合
- 全体から女子のみ選ぶ場合を引く。
- 全体の選び方は (104)=210{10 \choose 4} = 210 通り((7)より)。
- 女子のみ4人選ぶのは (54)=5!4!1!=5{5 \choose 4} = \frac{5!}{4!1!} = 5 通り。
- したがって、2105=205210 - 5 = 205 通り。
(10) 3人ずつの2組に分ける場合
- 6人から3人を選ぶと残りの3人で1つの組ができるので、(63)=6!3!3!=6×5×43×2×1=20{6 \choose 3} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通り。
- ただし、同じ人数の組なので2組の区別がないので、2で割る必要がある。
- 20/2=1020/2 = 10 通り。
(11) 特定の2人が同じ組にならない場合
- まず、10人を5人ずつの2組に分ける総数を計算する。
- (105)=10!5!5!=10×9×8×7×65×4×3×2×1=252{10 \choose 5} = \frac{10!}{5!5!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7 \times 6}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 252 通り。
- 組の区別がないので、2で割る必要がある。 252/2=126252 / 2 = 126 通り。
- 次に、特定の2人が同じ組になる場合の数を計算する。
- 特定の2人が同じ組に入るので、残りの3人を8人から選ぶことになる。(83)=8!3!5!=8×7×63×2×1=56{8 \choose 3} = \frac{8!}{3!5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56 通り。
組の区別がないので、2で割る必要がない
- 特定の2人が同じ組にならない場合は、12656=70126 - 56 = 70 通り。

3. 最終的な答え

(1) 100通り
(2) 52通り
(3) 48通り
(4) 240通り
(5) 24通り
(6) 12通り
(7) 210通り
(8) 100通り
(9) 205通り
(10) 10通り
(11) 70通り

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