(1)
直線 y=mx−m+2 を m について整理すると、 y=m(x−1)+2 この式が任意の m に対して成り立つためには、 x−1=0 かつ y=2 したがって、x=1 かつ y=2 よって、直線 (2) は m の値にかかわらず定点 (1,2) を通る。 (2)
放物線 (1) と直線 (2) の交点の x 座標を求めるために、y を消去して、x の方程式を作る。 x2−4x+4=mx−m+2 x2−(4+m)x+(2+m)=0 この2次方程式が異なる2つの実数解を持つことを示す。
D=(4+m)2−4(2+m) D=16+8m+m2−8−4m D=m2+4m+8 D=(m+2)2+4 任意の m に対して、 (m+2)2≥0 であるから、 D=(m+2)2+4>0 である。 したがって、放物線 (1) と直線 (2) は異なる2点で交わる。
(3)
放物線 (1) と直線 (2) で囲まれた部分の面積 S は、 S=∫αβ{(mx−m+2)−(x2−4x+4)}dx S=∫αβ{−x2+(4+m)x−(2+m)}dx S=−∫αβ(x−α)(x−β)dx S=61(β−α)3 (4)
x2−(4+m)x+(2+m)=0 の2つの解が α,β であるから、解と係数の関係より、 α+β=4+m αβ=2+m (β−α)2=(α+β)2−4αβ (β−α)2=(4+m)2−4(2+m) (β−α)2=16+8m+m2−8−4m (β−α)2=m2+4m+8 (β−α)2=(m+2)2+4 β−α=(m+2)2+4 S=61(β−α)3 S=61{(m+2)2+4}3/2 S を最小にする m は、 (m+2)2 を最小にする m=−2 である。 このとき、 (m+2)2=0 であるから、 S=61(0+4)3/2 S=61(43/2)=61(8)=34