実数 $x, y$ が $x^2 + 3y^2 = 9$ を満たすとき、$x + y^2 - 1$ の最大値と最小値を求め、また、最大値と最小値をとるときの $x, y$ の値をそれぞれ求める。

代数学最大値最小値楕円確率場合の数
2025/6/7
## 問題1

1. 問題の内容

実数 x,yx, yx2+3y2=9x^2 + 3y^2 = 9 を満たすとき、x+y21x + y^2 - 1 の最大値と最小値を求め、また、最大値と最小値をとるときの x,yx, y の値をそれぞれ求める。

2. 解き方の手順

まず、楕円の方程式 x2+3y2=9x^2 + 3y^2 = 9 を変形して、x2=93y2x^2 = 9 - 3y^2 とします。xx は実数なので、x20x^2 \geq 0 より、 93y209 - 3y^2 \geq 0 となります。これから 3y293y^2 \leq 9, つまり y23y^2 \leq 3 を得ます。したがって、3y3-\sqrt{3} \leq y \leq \sqrt{3} となります。
次に、x+y21x + y^2 - 1yy の関数として表します。x=±93y2x = \pm \sqrt{9 - 3y^2} なので、f(y)=±93y2+y21f(y) = \pm \sqrt{9 - 3y^2} + y^2 - 1 となります。
最大値と最小値を求めるために、f(y)=0f'(y) = 0 となる yy の値を求めます。
f(y)=93y2+y21f(y) = \sqrt{9 - 3y^2} + y^2 - 1 の場合:
f(y)=3y93y2+2y=0f'(y) = \frac{-3y}{\sqrt{9 - 3y^2}} + 2y = 0
2y=3y93y22y = \frac{3y}{\sqrt{9 - 3y^2}}
y=0y = 0 または 2=393y22 = \frac{3}{\sqrt{9 - 3y^2}}
293y2=32 \sqrt{9 - 3y^2} = 3
4(93y2)=94(9 - 3y^2) = 9
3612y2=936 - 12y^2 = 9
12y2=2712y^2 = 27
y2=94y^2 = \frac{9}{4}
y=±32y = \pm \frac{3}{2}
f(y)=93y2+y21f(y) = -\sqrt{9 - 3y^2} + y^2 - 1 の場合:
f(y)=3y93y2+2y=0f'(y) = \frac{3y}{\sqrt{9 - 3y^2}} + 2y = 0
2y=3y93y22y = -\frac{3y}{\sqrt{9 - 3y^2}}
y=0y = 0 または 2=393y22 = -\frac{3}{\sqrt{9 - 3y^2}}
しかし、2=393y22 = -\frac{3}{\sqrt{9 - 3y^2}} は解を持たない。
y=0y = 0 のとき、x=±3x = \pm 3x+y21=±31=2,4x + y^2 - 1 = \pm 3 - 1 = 2, -4
y=32y = \frac{3}{2} のとき、x=±93(9/4)=±927/4=±9/4=±32x = \pm \sqrt{9 - 3(9/4)} = \pm \sqrt{9 - 27/4} = \pm \sqrt{9/4} = \pm \frac{3}{2}x+y21=±32+941=32+54=114=2.75x + y^2 - 1 = \pm \frac{3}{2} + \frac{9}{4} - 1 = \frac{3}{2} + \frac{5}{4} = \frac{11}{4} = 2.75, 32+54=14=0.25-\frac{3}{2} + \frac{5}{4} = -\frac{1}{4} = -0.25
y=32y = -\frac{3}{2} のとき、x+y21=±32+941=±32+54=32+54=114=2.75x + y^2 - 1 = \pm \frac{3}{2} + \frac{9}{4} - 1 = \pm \frac{3}{2} + \frac{5}{4} = \frac{3}{2} + \frac{5}{4} = \frac{11}{4} = 2.75, 32+54=14=0.25-\frac{3}{2} + \frac{5}{4} = -\frac{1}{4} = -0.25
y=±3y = \pm \sqrt{3} のとき、x=0x = 0x+y21=31=2x + y^2 - 1 = 3 - 1 = 2
したがって、最大値は 114\frac{11}{4} で、x=32,y=±32x = \frac{3}{2}, y = \pm \frac{3}{2} のとき。最小値は 4-4 で、x=3,y=0x = -3, y = 0 のとき。

3. 最終的な答え

最大値: 114\frac{11}{4} (x=32,y=±32x = \frac{3}{2}, y = \pm \frac{3}{2})
最小値: 4-4 (x=3,y=0x = -3, y = 0)
## 問題2

1. 問題の内容

目の確率が異なるサイコロを3回振る。
(1) 1の目と6の目がそれぞれ1回だけ出る確率を求める。
(2) 出た目の数の積が12となる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 1の目が出る確率は 14\frac{1}{4}、6の目が出る確率は 112\frac{1}{12}。残りの1回は2,3,4,5のいずれかの目が出る必要がある。それぞれの確率は 16,16,16,16\frac{1}{6}, \frac{1}{6}, \frac{1}{6}, \frac{1}{6}。合計は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3}
1の目、6の目、その他の目の順序は3通りある。
したがって、確率は 3×14×112×23=6144=1243 \times \frac{1}{4} \times \frac{1}{12} \times \frac{2}{3} = \frac{6}{144} = \frac{1}{24}
(2) 積が12となる組み合わせは、(1,2,6), (1,3,4), (2,2,3)。
(1,2,6)の場合の確率は 3!×14×16×112=6×1288=1483! \times \frac{1}{4} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{12} = 6 \times \frac{1}{288} = \frac{1}{48}
(1,3,4)の場合の確率は 3!×14×16×16=6×1144=1243! \times \frac{1}{4} \times \frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = 6 \times \frac{1}{144} = \frac{1}{24}
(2,2,3)の場合の確率は 3!2!×(16)2×16=3×1216=172\frac{3!}{2!} \times (\frac{1}{6})^2 \times \frac{1}{6} = 3 \times \frac{1}{216} = \frac{1}{72}
したがって、確率は 148+124+172=3+6+2144=11144\frac{1}{48} + \frac{1}{24} + \frac{1}{72} = \frac{3 + 6 + 2}{144} = \frac{11}{144}

3. 最終的な答え

(1) 124\frac{1}{24}
(2) 11144\frac{11}{144}

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