$x, y$ が次の3つの不等式を満たすとする。 $y \geq -\frac{5}{3}x + 5$ $y \geq 3x - 9$ $y \leq \frac{1}{5}x + 5$ このとき、$x+y$ の最小値と最大値、および $x^2 + y^2$ の最小値、そのときの $x, y$ の値を求める。

代数学不等式線形計画法最大最小問題幾何学的解釈
2025/6/7

1. 問題の内容

x,yx, y が次の3つの不等式を満たすとする。
y53x+5y \geq -\frac{5}{3}x + 5
y3x9y \geq 3x - 9
y15x+5y \leq \frac{1}{5}x + 5
このとき、x+yx+y の最小値と最大値、および x2+y2x^2 + y^2 の最小値、そのときの x,yx, y の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、3つの不等式が表す領域を図示する。
y=53x+5y = -\frac{5}{3}x + 5y=3x9y = 3x - 9 の交点を求める。
53x+5=3x9-\frac{5}{3}x + 5 = 3x - 9
5+9=3x+53x5 + 9 = 3x + \frac{5}{3}x
14=143x14 = \frac{14}{3}x
x=3x = 3
y=3×39=0y = 3 \times 3 - 9 = 0
よって、交点は (3,0)(3, 0)
y=53x+5y = -\frac{5}{3}x + 5y=15x+5y = \frac{1}{5}x + 5 の交点を求める。
53x+5=15x+5-\frac{5}{3}x + 5 = \frac{1}{5}x + 5
53x=15x-\frac{5}{3}x = \frac{1}{5}x
x=0x = 0
y=5y = 5
よって、交点は (0,5)(0, 5)
y=3x9y = 3x - 9y=15x+5y = \frac{1}{5}x + 5 の交点を求める。
3x9=15x+53x - 9 = \frac{1}{5}x + 5
3x15x=5+93x - \frac{1}{5}x = 5 + 9
145x=14\frac{14}{5}x = 14
x=5x = 5
y=3×59=6y = 3 \times 5 - 9 = 6
よって、交点は (5,6)(5, 6)
領域は3点 (3,0),(0,5),(5,6)(3, 0), (0, 5), (5, 6) を頂点とする三角形の内部(境界含む)となる。
k=x+yk = x + y とおく。
y=x+ky = -x + k
この直線が領域と共有点を持つように kk を変化させる。
(3,0)(3, 0) を通るとき、k=3+0=3k = 3 + 0 = 3 (最小値)
(5,6)(5, 6) を通るとき、k=5+6=11k = 5 + 6 = 11 (最大値)
l=x2+y2l = x^2 + y^2 とおく。
これは原点を中心とする半径 l\sqrt{l} の円である。
ll が最小となるのは、円が領域と初めて交わる時である。
このとき、円は直線 y=53x+5y = -\frac{5}{3}x + 5 に接する。
円の中心 (0,0)(0, 0) から直線 5x+3y15=05x + 3y - 15 = 0 までの距離が半径 l\sqrt{l} に等しい。
l=5×0+3×01552+32=1534\sqrt{l} = \frac{|5 \times 0 + 3 \times 0 - 15|}{\sqrt{5^2 + 3^2}} = \frac{15}{\sqrt{34}}
l=22534l = \frac{225}{34}
接点の座標は、直線 y=35xy = \frac{3}{5}x5x+3y15=05x + 3y - 15 = 0 の交点である。
5x+3×35x15=05x + 3 \times \frac{3}{5}x - 15 = 0
25x+9x=7525x + 9x = 75
34x=7534x = 75
x=7534x = \frac{75}{34}
y=35×7534=4534y = \frac{3}{5} \times \frac{75}{34} = \frac{45}{34}

3. 最終的な答え

x+yx + y の最小値: 3
x+yx + y の最大値: 11
x2+y2x^2 + y^2 の最小値: 22534\frac{225}{34}
そのときの xx の値: 7534\frac{75}{34}
そのときの yy の値: 4534\frac{45}{34}

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