関数 $y = x^4 + 4x^3 + 5x^2 + 2x + 3$ について、以下の問いに答えます。 (1) $t = x^2 + 2x$ とおくとき、$y$ を $t$ の式で表します。 (2) $-2 \le x \le 1$ のとき、$y$ の最大値、最小値とそのときの $x$ の値をそれぞれ求めます。

代数学関数の最大・最小二次関数関数の合成変域
2025/6/7

1. 問題の内容

関数 y=x4+4x3+5x2+2x+3y = x^4 + 4x^3 + 5x^2 + 2x + 3 について、以下の問いに答えます。
(1) t=x2+2xt = x^2 + 2x とおくとき、yytt の式で表します。
(2) 2x1-2 \le x \le 1 のとき、yy の最大値、最小値とそのときの xx の値をそれぞれ求めます。

2. 解き方の手順

(1) y=x4+4x3+5x2+2x+3y = x^4 + 4x^3 + 5x^2 + 2x + 3t=x2+2xt = x^2 + 2x を用いて表します。
まず、yy を次のように変形します。
y=(x2+2x)2+x2+2x+3y = (x^2 + 2x)^2 + x^2 + 2x + 3
t=x2+2xt = x^2 + 2x を代入すると、
y=t2+t+3y = t^2 + t + 3
(2) 2x1-2 \le x \le 1 のときの yy の最大値と最小値を求めます。
まず、t=x2+2xt = x^2 + 2x の範囲を求めます。
t=x2+2x=(x+1)21t = x^2 + 2x = (x+1)^2 - 1 であり、xx の範囲が 2x1-2 \le x \le 1 なので、tt の範囲は、
x=1x = -1 のとき t=1t = -1 (最小値)
x=1x = 1 のとき t=3t = 3 (最大値)
したがって、1t3-1 \le t \le 3 となります。
次に、y=t2+t+3=(t+12)2+114y = t^2 + t + 3 = (t+\frac{1}{2})^2 + \frac{11}{4}1t3-1 \le t \le 3 における最大値と最小値を求めます。
t=12t = -\frac{1}{2} のとき、最小値 y=114y = \frac{11}{4} をとりますが、これは tt の範囲に含まれます。
t=1t = -1 のとき、y=(1)2+(1)+3=11+3=3y = (-1)^2 + (-1) + 3 = 1 - 1 + 3 = 3
t=3t = 3 のとき、y=(3)2+3+3=9+3+3=15y = (3)^2 + 3 + 3 = 9 + 3 + 3 = 15
したがって、t=3t = 3 のとき、最大値 y=15y = 15 をとります。
t=1t = -1 のとき、 x2+2x=1x^2 + 2x = -1 より x2+2x+1=0x^2 + 2x + 1 = 0 であり、(x+1)2=0(x+1)^2 = 0 なので x=1x = -1 です。
t=3t = 3 のとき、x2+2x=3x^2 + 2x = 3 より x2+2x3=0x^2 + 2x - 3 = 0 であり、(x+3)(x1)=0(x+3)(x-1) = 0 なので x=3x = -3 または x=1x = 1 です。xx の範囲から x=1x = 1 が適切です。
t=12t = -\frac{1}{2} のとき、x2+2x=12x^2+2x = -\frac{1}{2} より 2x2+4x+1=02x^2 + 4x + 1 = 0。解の公式より、x=4±1684=4±224=2±22x=\frac{-4\pm\sqrt{16-8}}{4} = \frac{-4\pm2\sqrt{2}}{4} = \frac{-2\pm\sqrt{2}}{2}
x=2+220.29x=2221.71x = \frac{-2+\sqrt{2}}{2} \approx -0.29 \qquad x=\frac{-2-\sqrt{2}}{2}\approx -1.71
x=2+22x=\frac{-2+\sqrt{2}}{2}2x1-2 \le x \le 1の範囲にあるので適切。
したがって、x=1x = 1 のとき最大値 y=15y = 15 をとり、x=2+22x = \frac{-2+\sqrt{2}}{2} のとき最小値 y=114y = \frac{11}{4} をとります。

3. 最終的な答え

(1) y=t2+t+3y = t^2 + t + 3
(2) 最大値: 1515 (x=1x = 1 のとき)、最小値: 114\frac{11}{4} (x=2+22x = \frac{-2+\sqrt{2}}{2} のとき)

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