関数 $y = \frac{1-x+x^2}{1+x-x^2}$ の極値を求める問題です。

解析学極値微分関数の増減
2025/6/7

1. 問題の内容

関数 y=1x+x21+xx2y = \frac{1-x+x^2}{1+x-x^2} の極値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) yyxxで微分し、yy'を計算します。
(2) y=0y' = 0となるxxの値を求めます。これらの値は極値の候補となります。
(3) yy'の符号の変化を調べ、極大値、極小値を判定します。
(4) それぞれのxxの値に対するyyの値を計算します。
まず、yy'を計算します。
u=1x+x2u = 1-x+x^2, v=1+xx2v = 1+x-x^2と置くと、y=uvy = \frac{u}{v}より、
y=uvuvv2y' = \frac{u'v - uv'}{v^2}
u=1+2xu' = -1 + 2x
v=12xv' = 1 - 2x
したがって、
y=(1+2x)(1+xx2)(1x+x2)(12x)(1+xx2)2y' = \frac{(-1+2x)(1+x-x^2) - (1-x+x^2)(1-2x)}{(1+x-x^2)^2}
y=(1x+x2+2x+2x22x3)(12xx+2x2+x22x3)(1+xx2)2y' = \frac{(-1-x+x^2+2x+2x^2-2x^3) - (1-2x-x+2x^2+x^2-2x^3)}{(1+x-x^2)^2}
y=1+x+3x22x3(13x+3x22x3)(1+xx2)2y' = \frac{-1+x+3x^2-2x^3 - (1-3x+3x^2-2x^3)}{(1+x-x^2)^2}
y=2+4x(1+xx2)2y' = \frac{-2+4x}{(1+x-x^2)^2}
次に、y=0y' = 0となるxxを求めます。
y=0y' = 0となるのは、2+4x=0-2+4x = 0のときなので、x=12x = \frac{1}{2}
x=12x = \frac{1}{2}のとき、1+xx2=1+1214=54>01+x-x^2 = 1 + \frac{1}{2} - \frac{1}{4} = \frac{5}{4} > 0 なので、x=12x = \frac{1}{2}は定義域に含まれます。
x<12x < \frac{1}{2}のとき、y<0y' < 0
x>12x > \frac{1}{2}のとき、y>0y' > 0
したがって、x=12x = \frac{1}{2}で極小値をとります。
x=12x = \frac{1}{2}のとき、y=112+141+1214=3454=35y = \frac{1-\frac{1}{2}+\frac{1}{4}}{1+\frac{1}{2}-\frac{1}{4}} = \frac{\frac{3}{4}}{\frac{5}{4}} = \frac{3}{5}

3. 最終的な答え

極小値:x=12x = \frac{1}{2} のとき y=35y = \frac{3}{5}
極大値はありません。

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