実数 $\frac{1}{\sqrt{10}-3}$ の整数部分を $a$、小数部分を $b$ とするとき、以下の値を求めます。 (1) $a$ (2) $b$ (3) $a^2 + b^2$

代数学数の計算有理化平方根整数部分小数部分
2025/6/8
## 問題86

1. 問題の内容

実数 1103\frac{1}{\sqrt{10}-3} の整数部分を aa、小数部分を bb とするとき、以下の値を求めます。
(1) aa
(2) bb
(3) a2+b2a^2 + b^2

2. 解き方の手順

まず、1103\frac{1}{\sqrt{10}-3} を変形します。分母を有理化するために、分子と分母に 10+3\sqrt{10}+3 をかけます。
1103=1103×10+310+3=10+3(10)232=10+3109=10+3\frac{1}{\sqrt{10}-3} = \frac{1}{\sqrt{10}-3} \times \frac{\sqrt{10}+3}{\sqrt{10}+3} = \frac{\sqrt{10}+3}{(\sqrt{10})^2 - 3^2} = \frac{\sqrt{10}+3}{10-9} = \sqrt{10}+3
10\sqrt{10} の値の見当をつけます。32=93^2 = 9 であり、42=164^2 = 16 なので、3<10<43 < \sqrt{10} < 4 です。より詳しく考えると、3.12=9.613.1^2 = 9.61 であり、3.22=10.243.2^2 = 10.24 なので、3.1<10<3.23.1 < \sqrt{10} < 3.2 です。したがって、10\sqrt{10} の整数部分は3です。
10+3\sqrt{10}+3 の整数部分は、3+3=63 + 3 = 6 なので、a=6a=6です。
小数部分 bb は、もとの数から整数部分を引いたものです。
b=(10+3)6=103b = (\sqrt{10}+3) - 6 = \sqrt{10} - 3
最後に、a2+b2a^2 + b^2 を計算します。
a2+b2=62+(103)2=36+(10610+9)=36+19610=55610a^2 + b^2 = 6^2 + (\sqrt{10}-3)^2 = 36 + (10 - 6\sqrt{10} + 9) = 36 + 19 - 6\sqrt{10} = 55 - 6\sqrt{10}

3. 最終的な答え

(1) a=6a = 6
(2) b=103b = \sqrt{10} - 3
(3) a2+b2=55610a^2 + b^2 = 55 - 6\sqrt{10}

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