質量 $m = 1.0 \text{ kg}$ の物体が机の上に置かれており、ばね定数 $k = 4.9 \times 10^2 \text{ N/m}$、自然長 $l_0 = 0.100 \text{ m}$ のばねが取り付けられている。重力加速度の大きさは $g = 9.8 \text{ m/s}^2$ である。 (1) ばねを鉛直上向きに引き、ばねの長さが $l = 0.110 \text{ m}$ としたとき、物体がばねから受ける力の大きさを求める。 (2) (1)と同様に、ばねの長さが $l = 0.110 \text{ m}$ のとき、物体が机から受ける垂直抗力の大きさを求める。 (3) ばねを引く力をさらに大きくしていくと、物体が机からはなれる。そのときのばねの長さを求める。

応用数学力学ばね力の釣り合い物理
2025/6/8

1. 問題の内容

質量 m=1.0 kgm = 1.0 \text{ kg} の物体が机の上に置かれており、ばね定数 k=4.9×102 N/mk = 4.9 \times 10^2 \text{ N/m}、自然長 l0=0.100 ml_0 = 0.100 \text{ m} のばねが取り付けられている。重力加速度の大きさは g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2 である。
(1) ばねを鉛直上向きに引き、ばねの長さが l=0.110 ml = 0.110 \text{ m} としたとき、物体がばねから受ける力の大きさを求める。
(2) (1)と同様に、ばねの長さが l=0.110 ml = 0.110 \text{ m} のとき、物体が机から受ける垂直抗力の大きさを求める。
(3) ばねを引く力をさらに大きくしていくと、物体が机からはなれる。そのときのばねの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 物体がばねから受ける力は、ばねの弾性力である。ばねの伸び xxx=ll0x = l - l_0 で与えられる。弾性力の大きさ FFF=kxF = kx で計算できる。
ばねの伸び x=0.110 m0.100 m=0.010 mx = 0.110 \text{ m} - 0.100 \text{ m} = 0.010 \text{ m}
弾性力の大きさ F=(4.9×102 N/m)×(0.010 m)=4.9 NF = (4.9 \times 10^2 \text{ N/m}) \times (0.010 \text{ m}) = 4.9 \text{ N}
(2) 物体には、重力 mgmg、ばねの弾性力 FF、垂直抗力 NN が働いている。鉛直上向きを正とすると、力の釣り合いは N+Fmg=0N + F - mg = 0 となる。したがって、垂直抗力は N=mgFN = mg - F で計算できる。
mg=(1.0 kg)×(9.8 m/s2)=9.8 Nmg = (1.0 \text{ kg}) \times (9.8 \text{ m/s}^2) = 9.8 \text{ N}
N=9.8 N4.9 N=4.9 NN = 9.8 \text{ N} - 4.9 \text{ N} = 4.9 \text{ N}
(3) 物体が机からはなれる瞬間、垂直抗力は0になる。したがって、そのとき、力の釣り合いは Fmg=0F - mg = 0 となる。つまり、F=mgF = mg である。
F=kx=mgF = kx = mg なので、x=mgkx = \frac{mg}{k} で計算できる。
x=9.8 N4.9×102 N/m=0.02 mx = \frac{9.8 \text{ N}}{4.9 \times 10^2 \text{ N/m}} = 0.02 \text{ m}
ばねの長さ lll=l0+xl = l_0 + x で与えられるので、
l=0.100 m+0.02 m=0.12 ml = 0.100 \text{ m} + 0.02 \text{ m} = 0.12 \text{ m}

3. 最終的な答え

(1) 4.9 N
(2) 4.9 N
(3) 0.12 m

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