三角形OABにおいて、∠O=60°, OA=8, OB=5とする。OA=ベクトルa, OB=ベクトルbとするとき、以下の問いに答える。 (1) 辺ABの長さを求めよ。 (2) ベクトルOIをベクトルa, ベクトルbを用いて表せ。ただし、Iは三角形OABの内心である。
2025/6/8
1. 問題の内容
三角形OABにおいて、∠O=60°, OA=8, OB=5とする。OA=ベクトルa, OB=ベクトルbとするとき、以下の問いに答える。
(1) 辺ABの長さを求めよ。
(2) ベクトルOIをベクトルa, ベクトルbを用いて表せ。ただし、Iは三角形OABの内心である。
2. 解き方の手順
(1) 余弦定理を用いて辺ABの長さを求める。
余弦定理より、
なので、
(2) 内心の性質を利用する。
内心Iは三角形OABの内角の二等分線の交点であるから、AIは∠OABの二等分線、BIは∠OBAの二等分線である。
ベクトルOIは、ベクトルaとベクトルbの線形結合で表すことができる。
ベクトルOI = s * ベクトルOA + t * ベクトルOB(s, tは実数)
内心Iは角の二等分線上にあるので、
ベクトルOI = (OA * ベクトルOB + OB * ベクトルOA) / (OA + OB + AB) * (AB/(OA+OB))
ベクトルOI = (5 * ベクトルa + 8 * ベクトルb) / (8+5+7) * (7/(8+5))
ベクトルOI = (5 * ベクトルa + 8 * ベクトルb) / (20) * (7/13)
内分点の公式より、OI = (AB/ (OA + OB + AB)) OA + (OB/(OA+OB+AB)) OB
OI = (7/20) OA + (5/20) OB = (7/20) a + (5/20) b
ベクトルOIは、の形となる。
AI、BIは角の二等分線なので、OA, OB, ABの辺の比でベクトルOIを表せる。
ベクトルOI =
3. 最終的な答え
(1) AB = 7
(2) ベクトルOI = (1/4)ベクトルa + (2/5)ベクトルb