(1) 数列 {an}:3,5,11,21,35,53,… の一般項を求める。 階差数列を考えると、2, 6, 10, 14, 18, ...となり、さらに階差数列をとると4, 4, 4, 4, ...となるので、{an} は階差数列が等差数列となる数列である。 an=a1+∑k=1n−1bk ただし、bk は階差数列の第 k 項を表す。bk=2+4(k−1)=4k−2 であるから、 an=3+∑k=1n−1(4k−2)=3+4∑k=1n−1k−2∑k=1n−11=3+42(n−1)n−2(n−1)=3+2n(n−1)−2(n−1)=3+2n2−2n−2n+2=2n2−4n+5 n=1のとき、a1=2(1)2−4(1)+5=3 となり、一致する。 (2) 数列 {an}:1,0,2,−2,6,−10,… の一般項を求める。 階差数列を考えると、-1, 2, -4, 8, -16, ...となり、これは初項-1, 公比-2の等比数列である。
an=a1+∑k=1n−1bk ただし、bk は階差数列の第 k 項を表す。bk=(−1)(−2)k−1=(−2)k−1 であるから、 an=1+∑k=1n−1(−2)k−1=1+1−(−2)1−(−2)n−1=1+31−(−2)n−1=33+1−(−2)n−1=34−(−2)n−1 n=1のとき、a1=34−(−2)0=34−1=1 となり、一致する。 (3) Sn=n2−3n より、an=Sn−Sn−1 を用いて一般項を求める。 an=Sn−Sn−1=(n2−3n)−((n−1)2−3(n−1))=n2−3n−(n2−2n+1−3n+3)=n2−3n−n2+2n−1+3n−3=2n−4 ただし、n≥2 のとき成り立つ。 n=1 のとき、S1=a1=12−3(1)=−2 a1=2(1)−4=−2 なので、an=2n−4 は n=1 でも成り立つ。 (4) Sn=3n より、an=Sn−Sn−1 を用いて一般項を求める。 an=Sn−Sn−1=3n−3n−1=3n−1(3−1)=2⋅3n−1 ただし、n≥2 のとき成り立つ。 n=1 のとき、S1=a1=31=3 a1=2⋅31−1=2⋅30=2⋅1=2 なので、a1=3 である。 したがって、a1=3,an=2⋅3n−1(n≥2). (5) Sn=1×21+2×221+3×231+⋯+n×2n1 を求める。 Sn=∑k=1nk(21)k 21Sn=∑k=1nk(21)k+1=∑k=2n+1(k−1)(21)k Sn−21Sn=21Sn=21+∑k=2n2k1−n2n+11=∑k=1n(21)k−n2n+11=1−2121(1−(21)n)−2n+1n=1−2n1−2n+1n 21Sn=1−2n+12−2n+1n=1−2n+1n+2 Sn=2−2nn+2 (6) Sn=1×1+3×3+5×32+⋯+(2n−1)×3n−1 を求める。 Sn=∑k=1n(2k−1)3k−1 3Sn=∑k=1n(2k−1)3k=∑k=2n+1(2k−3)3k−1 Sn−3Sn=−2Sn=1+∑k=2n(2k−1−(2k−3))3k−1−(2n+1−1)3n=1+∑k=2n2⋅3k−1−2n⋅3n −2Sn=1+2∑k=1n−13k−2n⋅3n=1+21−33(1−3n−1)−2n⋅3n=1−3(1−3n−1)−2n⋅3n=1−3+3n−2n⋅3n=3n(1−2n)−2 Sn=22n−1⋅3n+1 (7) 群数列の問題:先頭から数えて100番目に現れる分数は何か。
第k群にはk個の分数がある。
第n群までの分数の総数は ∑k=1nk=2n(n+1) 2n(n+1)≤100 となる最大のnを求める。 n(n+1)≤200 n=13 のとき、13⋅14=182<200 n=14 のとき、14⋅15=210>200 したがって、100番目の分数は第13群にある。
213⋅14=91 より、100番目の分数は第13群の9番目の分数である。 第13群は 131,132,…,1313 であるから、9番目の分数は 139 (8) 群数列の問題:先頭から100番目までの総和を求めよ。
第13群までの総和に第14群の最初の9項の総和を加えればよい。
第k群の和は ∑i=1kki=k12k(k+1)=2k+1 したがって第1群から第13群までの和は ∑k=1132k+1=21∑k=113(k+1)=21(213⋅14+13)=21(91+13)=2104=52 第14群の最初の9項の和は ∑i=1914i=141∑i=19i=14129⋅10=1445 したがって、先頭から100番目までの総和は 52+1445=1452⋅14+45=14728+45=14773