座標平面上に点 $A(1, 1)$ がある。 (1) 直線 $y=2x$ に関して点 $A$ と対称となる点 $B$ の座標を求めよ。 (2) 直線 $y=\frac{1}{2}x$ に関して点 $A$ と対称となる点 $C$ の座標を求めよ。 (3) 点 $P$ は直線 $y=2x$ 上にあり、点 $Q$ は直線 $y=\frac{1}{2}x$ 上にある。3点 $A, P, Q$ は同一直線上にないとする。このとき、$\triangle APQ$ の周の長さを最小にする点 $P, Q$ の座標を求めよ。

幾何学座標平面対称移動距離の最小化直線の方程式
2025/6/8

1. 問題の内容

座標平面上に点 A(1,1)A(1, 1) がある。
(1) 直線 y=2xy=2x に関して点 AA と対称となる点 BB の座標を求めよ。
(2) 直線 y=12xy=\frac{1}{2}x に関して点 AA と対称となる点 CC の座標を求めよ。
(3) 点 PP は直線 y=2xy=2x 上にあり、点 QQ は直線 y=12xy=\frac{1}{2}x 上にある。3点 A,P,QA, P, Q は同一直線上にないとする。このとき、APQ\triangle APQ の周の長さを最小にする点 P,QP, Q の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点 BB の座標を (p,q)(p, q) とおく。
線分 ABAB の中点は (1+p2,1+q2)(\frac{1+p}{2}, \frac{1+q}{2}) であり、これが直線 y=2xy=2x 上にあるから、
1+q2=21+p2\frac{1+q}{2} = 2 \cdot \frac{1+p}{2}.
よって、1+q=2(1+p)1+q = 2(1+p) より、
q=2p+1q = 2p + 1. (1)
また、直線 ABAB の傾き q1p1\frac{q-1}{p-1} は直線 y=2xy=2x の傾き 2 と垂直であるから、
q1p12=1\frac{q-1}{p-1} \cdot 2 = -1.
よって、 2(q1)=p+12(q-1) = -p+1 より、
p=2q+3p = -2q+3. (2)
(1)を(2)に代入して、
p=2(2p+1)+3=4p2+3=4p+1p = -2(2p+1)+3 = -4p - 2 + 3 = -4p+1.
5p=15p = 1 より、 p=15p = \frac{1}{5}.
q=215+1=25+1=75q = 2 \cdot \frac{1}{5} + 1 = \frac{2}{5} + 1 = \frac{7}{5}.
よって、B(15,75)B(\frac{1}{5}, \frac{7}{5}).
(2) 点 CC の座標を (r,s)(r, s) とおく。
線分 ACAC の中点は (1+r2,1+s2)(\frac{1+r}{2}, \frac{1+s}{2}) であり、これが直線 y=12xy=\frac{1}{2}x 上にあるから、
1+s2=121+r2\frac{1+s}{2} = \frac{1}{2} \cdot \frac{1+r}{2}.
よって、1+s=12(1+r)1+s = \frac{1}{2}(1+r) より、
2(1+s)=1+r2(1+s) = 1+r より、
r=2s+1r = 2s+1. (3)
また、直線 ACAC の傾き s1r1\frac{s-1}{r-1} は直線 y=12xy=\frac{1}{2}x の傾き 12\frac{1}{2} と垂直であるから、
s1r112=1\frac{s-1}{r-1} \cdot \frac{1}{2} = -1.
よって、s1=2r+2s-1 = -2r + 2 より、
s=2r+3s = -2r+3. (4)
(3)を(4)に代入して、
s=2(2s+1)+3=4s2+3=4s+1s = -2(2s+1) + 3 = -4s - 2 + 3 = -4s + 1.
5s=15s = 1 より、s=15s = \frac{1}{5}.
r=215+1=25+1=75r = 2 \cdot \frac{1}{5} + 1 = \frac{2}{5} + 1 = \frac{7}{5}.
よって、C(75,15)C(\frac{7}{5}, \frac{1}{5}).
(3) APQ\triangle APQ の周の長さ AP+PQ+QAAP + PQ + QA が最小になるのは、AP+PQ+QAAP+PQ+QABPC+CPQ+QCABPC + CPQ + QCA と同等になる時であり,これはBP+PQ+QABP + PQ + QAとなる。直線BCBCと直線y=2xy=2x、y=1/2xの交点を求める。
周の長さを最小にするためには、点 PP は直線 y=2xy=2x 上にあり、点 QQ は直線 y=12xy=\frac{1}{2}x 上にあるので、AP+PQ+QA=BP+PQ+QCAP+PQ+QA=BP+PQ+QCを最小化すれば良い。
AP+PQ+QAAP+PQ+QABP+PQ+QCBP + PQ + QCに置き換わり、BP+PQ+QCBP+PQ+QCを最小化するには点BとCを結ぶ直線とy=2xy=2xy=1/2xy=1/2xとの交点を求める。
直線 BCBC の方程式を求める。
y75x15=15757515=6565=1\frac{y - \frac{7}{5}}{x - \frac{1}{5}} = \frac{\frac{1}{5} - \frac{7}{5}}{\frac{7}{5} - \frac{1}{5}} = \frac{-\frac{6}{5}}{\frac{6}{5}} = -1
y75=x+15y - \frac{7}{5} = -x + \frac{1}{5}
y=x+85y = -x + \frac{8}{5}.
PP は直線 y=2xy=2x 上にあるから、
2x=x+852x = -x + \frac{8}{5}
3x=853x = \frac{8}{5}
x=815x = \frac{8}{15}.
y=2x=2815=1615y = 2x = 2 \cdot \frac{8}{15} = \frac{16}{15}.
よって、P(815,1615)P(\frac{8}{15}, \frac{16}{15}).
QQ は直線 y=12xy=\frac{1}{2}x 上にあるから、
12x=x+85\frac{1}{2}x = -x + \frac{8}{5}
32x=85\frac{3}{2}x = \frac{8}{5}
x=1615x = \frac{16}{15}.
y=121615=815y = \frac{1}{2} \cdot \frac{16}{15} = \frac{8}{15}.
よって、Q(1615,815)Q(\frac{16}{15}, \frac{8}{15}).

3. 最終的な答え

(1) B(15,75)B(\frac{1}{5}, \frac{7}{5})
(2) C(75,15)C(\frac{7}{5}, \frac{1}{5})
(3) P(815,1615)P(\frac{8}{15}, \frac{16}{15}), Q(1615,815)Q(\frac{16}{15}, \frac{8}{15})

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