問題2では、2つの2次元ベクトル $v_1 = (\frac{\sqrt{3}}{2}, -\frac{1}{2})$ と $v_2 = (\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2})$ が与えられています。 (1) $v_1$ と $v_2$ が正規直交基をなすかどうかを調べます。 (2) $v_1$ と $v_2$ を使って、ベクトル $f = (\frac{7\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2})$ を表します。

代数学ベクトル線形代数正規直交基内積ベクトルの線形結合
2025/6/8

1. 問題の内容

問題2では、2つの2次元ベクトル v1=(32,12)v_1 = (\frac{\sqrt{3}}{2}, -\frac{1}{2})v2=(12,32)v_2 = (\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2}) が与えられています。
(1) v1v_1v2v_2 が正規直交基をなすかどうかを調べます。
(2) v1v_1v2v_2 を使って、ベクトル f=(732,12)f = (\frac{7\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) を表します。

2. 解き方の手順

(1) 正規直交基であるかどうかの確認
まず、v1v_1v2v_2 が直交していることを確認します。これは、内積が0になることで確かめられます。
v1v2=(32)(12)+(12)(32)=3434=0v_1 \cdot v_2 = (\frac{\sqrt{3}}{2})(\frac{1}{2}) + (-\frac{1}{2})(\frac{\sqrt{3}}{2}) = \frac{\sqrt{3}}{4} - \frac{\sqrt{3}}{4} = 0
したがって、v1v_1v2v_2 は直交しています。
次に、v1v_1v2v_2 が単位ベクトルであることを確認します。
v1=(32)2+(12)2=34+14=1=1||v_1|| = \sqrt{(\frac{\sqrt{3}}{2})^2 + (-\frac{1}{2})^2} = \sqrt{\frac{3}{4} + \frac{1}{4}} = \sqrt{1} = 1
v2=(12)2+(32)2=14+34=1=1||v_2|| = \sqrt{(\frac{1}{2})^2 + (\frac{\sqrt{3}}{2})^2} = \sqrt{\frac{1}{4} + \frac{3}{4}} = \sqrt{1} = 1
したがって、v1v_1v2v_2 は単位ベクトルです。
以上より、v1v_1v2v_2 は正規直交基をなします。
(2) ベクトル ff の表現
f=c1v1+c2v2f = c_1v_1 + c_2v_2 と表すと、c1=fv1c_1 = f \cdot v_1 および c2=fv2c_2 = f \cdot v_2 となります。
c1=fv1=(732)(32)+(12)(12)=21414=204=5c_1 = f \cdot v_1 = (\frac{7\sqrt{3}}{2})(\frac{\sqrt{3}}{2}) + (\frac{1}{2})(-\frac{1}{2}) = \frac{21}{4} - \frac{1}{4} = \frac{20}{4} = 5
c2=fv2=(732)(12)+(12)(32)=734+34=834=23c_2 = f \cdot v_2 = (\frac{7\sqrt{3}}{2})(\frac{1}{2}) + (\frac{1}{2})(\frac{\sqrt{3}}{2}) = \frac{7\sqrt{3}}{4} + \frac{\sqrt{3}}{4} = \frac{8\sqrt{3}}{4} = 2\sqrt{3}
したがって、f=5v1+23v2f = 5v_1 + 2\sqrt{3}v_2 です。

3. 最終的な答え

(1) v1v_1v2v_2 は正規直交基をなす。
(2) f=5v1+23v2f = 5v_1 + 2\sqrt{3}v_2

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